インプラントトラブル相談室

インプラントのデメリット・メリット

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インプラント治療のメリットとデメリット

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この記事は2007年〜2015年に書き上げた記事を2017年リニューアルで加筆、修正した記事になります。

2005年~2015年、多くの歯科医院のホームページには、インプラントの良い点、成功例、義歯やブリッジとの比較だけを掲載したページが主流で、
「ブリッジと義歯VSインプラント」
「インプラント治療前VSインプラント治療後」
などの過大広告が目立ちました。

2010年~2016年は、インプラント治療はせっかくの良い治療法なのにもかかわらず、おかしな番組内容でTVが放送されたり、週刊誌で「あたかも全てのインプラントは5年でダメになる」みたいに取り上げられたりというのもありました。
ですが、インプラント治療によって、多くの患者さんが「噛める」という喜びを実感し、日々の生活が改善された方も多くいらっしゃることをご存知ですか?

ただ今も変わらないのが、一部の歯科医院は患者さんに対し、ランキングや過大広告などで「簡単」という表面上だけのイメージを植え付け、広告費を回収すると言わんばかりにすぐインプラント治療に取り掛かるように勧めるところもあるのが現状です。歯がない患者さんのコンプレックスに付け込み、治療のメリットだけしか伝わらなかった場合にはトラブルの原因にもなりかねません。
2010年以降は、「安売りインプラント」も減少傾向になり、慎重な説明、治療への取り組みを掲げる歯科医院が目立ってきたように思います。
患者さんが知識不足などで後悔するのは精神的にも金銭的にも負担が大きいと思いますので、治療を行う前にしっかりと知識をつけるのは自己防衛のためにとても重要なことだと思います。


健康な歯まで削ってしまうのですか?

インプラント治療は、「噛む」という機能を回復させたり「他の歯を守る」という意味ではとても画期的な良い治療法です。
その時に「安く治療費が済む」からといってブリッジなどで健康な歯を削ってしまうというのは得策では無いような気もします。現状の医療では、歯は削ると復活しないからです。IPSなどの歯の再生は多くの先生が研究していますが、まだまだ先の話で、実用化には近いようで遠い話です。
【ブリッジのデメリット】をあげてみましょう

治療において、「ブリッジ」の場合は「橋」の土台になる両サイドの健康な歯を削らなくてはいけません。
真ん中は欠損のままですので、時間が経てば、骨は痩せます。

両サイドの歯は、健康な歯を削ったので、虫歯になるなど次第に悪くなっていきます。
真ん中が無いおかげで、3本で力を受けていた箇所は実質両側の2本で支えなければいけません。
歯の材質は、虫歯の治療などでも御存知の通り「歯は再生出来ない」というデメリットがあるのです。
ところが、インプラントを入れる土台になる「顎の骨」などの骨は「骨造成」によって再生するというメリットがあります。

たとえば・・・・・・
4本歯が抜けたとしましょう。インプラントが4本必要か?といったらそうでない場合もあります。
間引いてインプラントを入れてブリッジする診断をする先生もいれば、4本とも全部インプラントが必要です!という診断をする先生もいます。

また、4本歯が無いところに3本だけインプラントを入れて、被せ物を連結してカバーするケースもあります。
複数本インプラントを入れた場合は、被せ物は「ほぼ連結」することでしょう。

自分の歯(多少動く)とインプラント(骨とくっついているので動かない)を連結することは出来ません。
具体的に言うと、インプラント(フィクスチャー自体)は1本1本入れますが、複数本の場合はインプラント同士の被せ物(上部構造)はほとんどの先生は連結するのです。
※患者さんは、1本1本に被せ物が入るとイメージしている方も多いと思います。

その後に「噛み合わせ」などを、先生や歯科衛生士とチェックしていくことになると思います。

ご自分の歯として(むしろ自分の歯よりもインプラントの方が頑強)しっかりと咬合(物が噛めること)が出来るということは、それからの食生活が明るく楽しくなり、ボケ防止にもなるといわれています。
それ以外にも、インプラントを入れることで定期メンテナンスを行うようになり、口腔内の清潔が保たれて他の歯を守るという役割もあるので、こういったメリットもしっかりと理解していただければと思います。


インプラントは誰でも出来るの?

  • タバコを吸われている方
  • 糖尿病の方
  • 重度の歯周病
  • 骨粗鬆症の方
  • 金属アレルギーの方
    

特にヘビースモーカーやアルコール依存症の方はインプラントの植立が失敗する確率も高くなります。
それでもどうしてもインプラント治療を!とお考えの方は諦める前に一度、「インプラント名医検索システム」に掲載している先生やインプラント医院に相談してみてください。
重度の歯周病や糖尿病でもインテグレーション(インプラントが骨とくっつく)の確率は下がります。
糖尿病は抵抗力や免疫力が低下し、歯周病を引き起こす可能性があるからなのです。

※このような症状が無い方でもごく稀に「骨とつかない場合があるのがインプラント治療だ」と知っておいてください。これは失敗でないケースが多い。(100%必ず1回目で骨とくっつくとは限らない。ほとんどの場合はくっつきますが。)
重度の糖尿病の患者さんでも、先生によっては治療を受けてくれる所もあります。
基準は、HbA1-cが7%~8%以下、血糖値が安定しているなど先生によっての判断が異なります。
あと、心臓疾患など服用している薬がある場合は歯科医師の先生に申告しましょう。
先生に「聞かれなかった」という事が問題ではありません。食物アレルギーの方などでは、普段から自己防衛をきちんとしているので、ご自身の安全の事ですから申告の義務は徹底することをお勧めします。


「10万円インプラント」は危険なの?

そもそも「10万円インプラント」という物自体が存在しません。値段設定を10万円にしたら危険って?そんなバカな話はありません。問題なのは、何のインプラントを使っていて、きちんとした説明があるかどうか、何かあったらきちんと向き合ってくれるかどうかの安心感、だということです。その場合は、難しい症例などは断り、きちんと症例を選んでいる場合など。要は、簡単な症例は安い金額でというような理由があればということです。
くれぐれも、複数本、骨造成などの難しい症例で他では高かったから安いところを探しているなどといった場合などでは、その差額をケチって良い事は無い確率の方が高いでしょう。その気持ちは分かりますが。
それは、値段の安さだけで決めた方のトラブルが多いからです。今までの相談内容では、決まって先生の対応も悪いという条件が重なってます。例:久我山インプラント、板橋区浮間舟渡インプラント

※参照ページ 激安インプラント

インプラントのメーカーも国内外数多くあり、メーカーによってそれぞれの長所や短所があります。
また、1ピースタイプインプラントか2ピースタイプインプラントによっても違います。
※参照ページ インプラント治療とは

HAコーティングされているか?そうではないインプラントか?
審美性は?(前歯?)
2ピースはネジが緩むのでは?
2ピースは接合部下から骨が痩せていくのでは?(骨吸収)
折れてしまうこともあるのでは?
1ピースは術後に出っ張りがあるので噛んでしまうのでは?
骨造成を伴う症例は1ピース、2ピースどちらが向いているのか?

海外製インプラントには歴史があり、良い点ばかりが強調されておりますが、インプラントの表面構造(タイユナイトなど)は変更されていて、現在主流として扱われている製品は、 発売されてから10年ほどしか経っておりません。

海外製品のインプラント体のチタン素材も日本の技術が使われています。
インプラントメーカーも使用するチタン素材の冶金メーカーは世界シェア70%の神戸製鋼だそうです。
詳しくは 墨田区306デンタルクリニック ドクターインタビューVol.3 を参照下さい。
論文を書いている先生の見解では、海外製品は長期経過がよくないのではないかという意見も出始めております。

それと、日本製のHAコーティングのインプラントに対する批判的意見ですが、
骨移植をできるだけ回避するには日本製の方が有利という多くの先生方の意見があります。
詳しくは 医療研究論文NewsRX HAコーティングインプラントのソケットリフト(外部サイト)の論文(英語)をご参照下さい。(Y.kishimoto implantで検索できます。)
こちらは新宿 岸本歯科医院、新宿でインプラントを行っているの岸本幸康先生の論文です。
新宿岸本歯科医院 ドクターインタビューVol.6 をご参照下さい。
しかしながら海外製品がベストであるとお考えの先生方には比較もせず、固定概念でなかなか受け入れてもらえないのが現状です。


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それが中には患者さんに対し、術者の技量に関係なく「歴史があるから安心ですよ」「一流メーカーを使用してます」とか、ある歯科では、「そのインプラント大丈夫ですか?」と比喩するかのように強調している歯科医院が多かったこともありました。
広告で「一流メーカーだから安心」とかは少なくなりましたが、患者さんへの説明で「一流メーカーだから安心」と説明する先生はまだ多いです。一流メーカーだから安心ということはありません。治療は人の手で行うものだからです。

患者様にできるだけ質の高い治療を提供するならば、歯科医師がきちんと各インプラントメーカーの製品比較を行った上に、患者さんが選択できるような治療にも目を向けていただきたいと願っております。
それだけ目まぐるしいほど製品の技術進化も早いのがインプラント治療なのです。
メーカーの価格設定は通常の流通価格でも、自由診療のため医院によって技術料が高く設定されている場合があります。もちろん金額に保証の部分も含まれている場合もあれば、保証も無い場合もあるので、それも各医院によって違います。
海外のインプラントメーカーを使っていて「保証期間」は短めであっても、利益幅を削って価格設定を安くし、「技術料」という設定を別にしてインプラント治療を行っている医院もあれば、国産のインプラントメーカーを使っていて「難症例でも追加料金は掛からない」という保証も込みの値段設定をしている医院などそれぞれの医院の特徴があり様々です。
都市部などではインプラントの「大量仕入れ」+「技術料の値下げ」で、
利幅を押さえて安価で提供する大きい歯科医院もあります。
きちんとインプラント体(フィクスチャー)は、認可を受けている高度医療機器ですから、よほど聞いた事の無いメーカーでなければまず安心と言って大丈夫と思います。
結論として言うならば、お値段とかの問題ではなく術者の技術とモラルの問題です。
自分の症状に合った治療と保証などが医院選びのポイントとなります。


デメリットとメリットをご理解して頂けましたでしょうか?
次は、インプラント治療においての成功と失敗の線引の部分です。これは非常に複雑でデリケートな判断だと思います。
しっかりと「噛める」ようになることを基準として考えていくと分かりやすいかもしれません。
これには歯科医師が思う
「このインプラントは失敗ではない」

というのと
患者さんが思う「失敗」の意味合いの違い
もあるからなのです。
例えば、 

  • 歯もほとんど無い
  • 歯周病がかなり
  • 進行しているタバコも吸う

この状況でインプラントを希望する患者さんがいました。
この様な難症例の患者さんは丁重に断られる先生もいらっしゃれば、治療可能な技術を持った先生は受け入れる場合もあります。
インプラント治療を行う歯科医院では現在、インテグレーション(骨とインプラントが着く段階)初期の場合には再植立を無償で(補償範囲内)行う歯科医院も多いです。もちろん患者さん負担にする歯科医院もあります。自由診療ですから他の歯科医院がどうであっても自由に決めれるからです。
歯科医院と患者様がお互いに細心の注意を払っていても、何らかの原因や理由で抜け落ちる場合もあるからです。
その原因には、
1、人間本来の抵抗力(インプラントを身体が異物と判断し拒絶、親和しない)、
2、歯周病、糖尿病、喫煙、
3、インプラントのチタン表面構造の自然劣化、
4、歯ぎしり(ブラキシズム)や咬合によるインプラントの動揺、
5、術者のインプラント時のドリル穴が大きくなってのインプラントの動揺、

どの方も確実に百発百中で着くわけではないという事を頭に入れておかなくてはなりません。
※参照ページ インプラントのウソ・本当
年齢のわりに身体がお若い方や治癒力が高い方などでは、抵抗力で自分の身体がインプラントを異物と感じたらくっつかない場合もあるみたいです。その場合は再度埋入するとつくケースが多いです。インプラントはやり直しができる治療でもあるという事です。


保証の範囲って?

インプラント治療における「メリット」「デメリット」に関連するのが保証の範囲です。
治療を受ける患者さんの状況や症状は人によって違います。ですが、保証は一定範囲であり一律です。
1本だけインプラントが必要な人も有れば、全く歯が無い、骨が無い状況でインプラントを行なう方とは状況が異なるので、それぞれの保証が異なる事は歯科医院にとってデメリットです。

私が歯科業界の仕事をして思ったのが、意外と整備されていないのが実は、保証書、見積もり書、承諾書などの書面関係の法務的なアウトラインです。
保証がしっかりしていれば、デメリットをカバーできる場合もありますし、インフォームドコンセント(最初の治療相談時)も書面で渡す事ができ、患者さんに伝わります。
最初の時点で保証範囲や治療方針もきちんと確認しておかなければ後々トラブルの元になりかねません。

電話相談で良くあるケースは

「あなたの歯ぎしりが原因でしょ!噛んだでしょ!」
と不躾に先生に言われるなどといった事態が多いです。

これは、実際に私が体験した先生と患者さんのやり取りです。
先生)「この部分で噛んじゃ駄目だって説明しなくても普通分かるでしょ!」
患者)「そんな説明受けていません!だったらしっかり言ってくれない先生の責任でしょ!」
こうなってしまいます。

他には、

寝ている時に歯ぎしりしていると患者さんが先生に言われたケースがありました。
患者さん曰く、「歯ぎしりはしていないはず・・・・」との事。
実は、知らないだけで以外に歯ぎしりしているケースも多いですし、くいしばりが強い方も自覚症状が無いケースもありますので、マウスピースなど治療患部を保護する事を考えなくては行けません。
名医の先生は、そんなのは最初からチェックしておくのが歯科医師の仕事でしょ!と言うも方も多いです。

歯科医院で再埋入などの保証が無い場合は、再度治療を行なう費用が患者さんの負担になってしまいます。安い設定の歯科医院では、そのような料金設定になっている場合もあります。もちろん患者さん負担無しや、材料費だけで行う歯科医院などもあります。

この場合の
医院が全部負担するのか?
患者さんが全部負担するのか?
半分半分で負担するのか?
初期段階は無償なのか?
これをしっかりと最初に聞いておかなくてはなりません。

先生によっては
「そうならないように、最初に噛み合わせや歯ぎしり、くいしばりなどの癖をきちんとチェックしとけばそういう事態は起こらない」「それを見抜けない先生の責任」「インプラントはそこまできちんと考えて治療を行なわなくてはならない」という見解もあります。
治療失敗と歯科医院選びの失敗は患者さんにも多少は責任があると言う事です。

そうならないための「歯科医院選び」をしっかりと行うことが「失敗」と「成功」の違いになることと思います。
ただ、何でもかんでも歯科医師の責任にするべく重箱の隅をつつく様に、すべての負担を先生に被せるのはナンセンスです。 治すことが目的であれば、歯科医師にもスタッフにも丁寧に相談することが成功の秘訣です。
・上顎洞炎(インプラント後に炎症を起こし続けている)これが長期間の場合は注意が必要。上顎のインプラント治療の場合の術者のミスの場合もある。
・下顎インプラント植立における下顎神経の圧迫や損傷による痺れや麻痺
・骨を突き破って上顎洞(底)にインプラントが入ってしまった。(1ピースのインプラントに多いのは本人が噛んでしまった場合。それ以外にも手術時における術者のミスの場合もある。)
フィクスチャー迷入
・出血が止まらない。
・痛み止め、抗生物質を処方してもらったが、長期間痛みが治まらないが飲み続けるよう言われ、胃が荒れる。
(内科などに比べ、歯科は薬の処方には詳しくないので、一緒に胃薬を飲むなどの事はあまり言われない)
抗生物質や痛み止めが種類によっては効かない方もいる。

上記は、広範囲の骨造成やサイナスリフト、侵襲性の高い口腔外科手術を要した場合などで長い期間症状が治まらない、などの場合は大きい病院に紹介状を書いてもらったり、迅速な対応が重要視される場合があります。
上顎洞にインプラント体が迷入した場合などは、抜去や除去は出来る歯科医院や先生が限られるので、要確認のこと!※この相談も多い!身体に悪さしないから大丈夫!と先生に言われた患者さんもいました。そういう問題では無いという事をしっかりと理解してもらいたい。これは、外科手術でガーゼや器具を体内に忘れたのと同じです。問題はその後の対応です。
歯科医院によっての保証の特例(他での診療時には保証が無くなるなど)もある場合もあるので、もちろん他歯科に行かれる場合には、行く旨を術者(担当歯科医)に確認を行うこと!

1つのケースでも、歯科医師の治療経験によっても見解が違う場合もありインプラントトラブルの原因にもなります。ですので複数の歯科医師の見解が必要な場合もあります。
詳しくは、インプラントのトラブル相談室をご覧下さい。

そういった場合に何もしてもらえない時や歯科医師に不信感がある時にセカンドオピニオンが必要になってきます。

きちんとインプラント治療のメリットとデメリットを理解して後悔とトラブルの無い治療を受けていただくことを願っております。

implant@info

投稿者の記事一覧

「インプラント名医検索システム」編集長。

【経歴】
家電製品や会員権などのトップセールスを経て2006年に広告代理店、ネット通販、web制作、輸入食器卸売販売などを行う会社を設立。
日本で1番最初に生マッコリの通販を始め、韓国のざくろ酢(ホンチョ)を日本で大ヒットさせた実績を持つ。
歯科をはじめ、過去20箇所以上の事務長を経験。
一般人でありながら歯科の個別指導も経験した。

士業、医師、歯科医師、柔道整復師、鍼灸師など様々なネットワークと経験を生かし2007年一般社団法人日本インプラント推進協会を設立。
歯科インプラントポータルサイト「インプラント名医検索システム」を公開。

不運にもインプラント治療が上手くいかなかった患者さんやトラブルを抱えた患者さん、これからインプラント治療を考えている方への歯科医院選びのアドバイス活動を電話やメールで日々行なっている。
多数のTV番組、雑誌からの取材にも協力している。

web制作、Webコンサル業務を中心に、歯科運営アドバイザー、セールスアドバイザー、ポータルサイト運営、歯科スタディーグループ事務長、医療コンサルタント業務、歯科材料の販売、医療関連の記事の執筆活動を行なっている。

趣味は競馬観戦、料理

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