インプラント相談者の方にお電話の際に「なんでインプラント治療が必要になったのですか?」と聞くようにしています。
その理由は、歯を失った原因がわかっているかどうか?という理由で聞くようにしています。
もちろん歯が無いから単純にインプラント治療をしようという気持ちは当然分かります。
ですが、歯を失った原因が分かっているのと分かっていないとでは治療後の口腔管理への意識が大きく異なります。
そこで、ご相談の方が「私、生まれつき歯が弱くて〜」と話されることが結構いらっしゃいます。
えっ?生まれつき?
多分患者さんはそう思い込んでいるんですね。
「生まれつき」だと。
良く考えてみてください!
生まれた時、「歯なんて生えてませんよ〜」
しかも、生えたとしても「乳歯」ですよね。
そう!生まれつき歯が悪いというのは大きな間違いです。
食べ物も口腔管理も親と一緒!
虫歯とかで歯が悪い人は親の躾(しつけ)と食べ物が関係していますね。
親が甘いものが好きであれば、比較的子供にも甘いものを与えます。
子供が欲しいと言っているから〜といってお菓子をいっぱい買い与えてしまう。
親が働いていて子供が留守で1人だから子供が好きなお菓子を買い与えてしまう。
これは別に「子供可愛さへの愛」とかではありません。
寂しい思いさせてごめんね〜と言いながら歯を悪くさせるのですから、親が歯を悪くさせる後押しをしているとしか言いようがありません。
口腔ケアも一緒です。
子供の頃はどうしても歯磨きは「面倒」なのか簡単に済ませてしまうからしょうがないかもしれませんが、歯がしっかりしている子供は運動機能も優秀だったりします。
普段のご飯も同じです。
しっかりと栄養バランスのとれた食事を摂っている子供は骨も丈夫ですが、最近はカップ麺やエナジードリンク、スポーツドリンクなど幼少期から摂取する言わばジャンクフードの英才教育を受けている子供がかなり多いです。
子供が食べたいものばかり食べさせるのも「愛」でもなんでもありません。
幼少期から柔らかいものばかりたべて顎が発達していない子供の運動機能は丈夫な顎の子供よりも低いですから。
まあ、虫歯は「菌」ですが、口腔管理と食べ物で大人になって大きく変わりますよね。
過保護な親ほど子は歯が悪いのかもしれません。
余談ですが・・・
管理人も今はこうした執筆を行ってこそいますが、少年期の口腔管理がずさんで歯はボロボロでした。
もちろん歯医者さんに行くのも嫌でした。
社会人になって全部治すまで10年以上は掛かりましたね。
今では口腔管理をきちんとして食べ物にも気を使っているので全く問題ありません。