この記事は2007年〜2018年に書き上げた記事を2020年以降、随時加筆、修正した記事になります。
#治療承諾書 #チェックリスト #治療保証
患者さん用のチェックリストは重要な事!
これからインプラント治療をお考えの患者さんは、何に注意しなければならないのか?
ずばり!治療の説明と同意(インフォームドコンセント)ですね。
インプラント治療は手術ですから治療計画というものが必要になってきます。
ただ有る無いは、歯科医院によってですので治療承諾書、見積書、保証書はどこでも必ず用意しているとは限りません。
ですが最近の傾向では、インプラントや口腔外科手術に対して大学病院や医科の手術と同じ考えを持ち、治療承諾書や治療計画書の重要性を訴える歯科医師の先生も増えてきました。
インプラント治療などの自費治療に対してちゃんと手術という認識を持ち、治療の事をちゃんと考えている歯科医院では治療計画書や承諾書などの書類をきちんと導入して当たり前という感覚を持っています。
導入するかしないかは先生の考え方や性格もあると思います。
特に、これから治療を始める方の中でも欠損歯が多く、骨造成が必要になるような方、難症例の方は注意が必要です!
比較的簡単な手術の方と違い、患者さんの治療後の経過(治りの早さ)は患者さんの治癒力にも依存されるので、計画通りにいかない事もあります。
他には、歯科医師の先生の指示を守らなかったりする場合(タバコがやめられなくて吸ってしまった、定期検診に行かなかったり、等)も治療計画にズレが出てしまいます。
些細な事で不安にならず、先生としっかりコミュニケーションを取ることが重要と言えます。
インプラント治療の診断時・ご検討時に利用すると便利な安心チェックリストを作ってみました。
このチェックリストはインプラント治療を検討・決断するにあたっての不安要素や、聞き忘れが無い様に患者さんが自由に書き込んでチェックする形式になっております。
※ご注意していただく点は、「レ」チェックのすべてが揃わなくても良いと言うことを付け加えておきます。
インプラント治療は契約?
医療でもそうですが、一般的に契約とは、その説明がきちんと行われ、その説明を十分に理解することにより締結するものです。
なので、「納得」と「了承」の違いを患者さんが十分に理解することが重要なのです。
医科においての「胃がん」や「乳がん」などの手術を例に上げるとすれば、ご身内のかたにも説明をきちんと行ったりしますよね。
インプラントの治療費は「お願いします〜先生!」という患者さんからの手術依頼(fee:報酬)にあたるんです!
よって、患者さんの任命責任もあると思うんですよね〜
麻酔や抗がん剤、切除範囲などのある程度の計画、それに伴うリスクもきちんと説明に説明を重ね、承諾書を書き、術後のおおよその話もしてから治療を行うのは常識中の常識ですから。
私は長年にわたり、何故同じ手術でも医科と歯科ではこうも意識が違うのか?と疑問を重ね、多くの歯科医師の先生に、歯科医院オリジナルの治療時のチェックリストをご提案したりしてきました。今では多くの名医の先生がチェックリストや承諾書、見積書、保証書などの重要性を理解していただき患者さんへのインフォームドコンセントに役立てていただいております。
※歯科業界の発展のため、いろいろ何か出来ないかと考えた結果、今では多くの歯科医院さんが承諾書、治療計画書などを導入するようになりました。これは患者さんにとってもプラスになる事です。
急かされる時は注意が必要です!
「あなたはインプラントが出来るからすぐ治療しましょう!」「費用はこれだけかかります!」口頭説明だけでは患者さんは治療内容を完全把握するどころか、何も知らないで治療を受ける事になります。
重症な方でメンテンスがきちんとできない方、歯科医師の指示に従えない方だと判断した場合など、インプラントが患者さんの口腔内に適応しないと判断した場合には、「丁重にお断りさせていただく」か、「改善治療をしっかりと行ってから治療を行うように徹底している」という歯科がたくさんあるのですから!
患者さんの中には時期早々な治療、安易・軽率に治療を決断し後悔している患者さんもいらっしゃるからです。
ご自分の口腔内に入るインプラントメーカーも知らなければ、転院する場合にきっと苦労することでしょう。
虫歯などの治療と違って途中で簡単に歯科医院を変えることは、なかなか出来にくいですからね。
難しい歯科用語などは控えておきましょう
インプラント相談や、術前の説明でも「インプラント用語・歯科用語」は先生方は日常の言葉であっても、患者さんにとっては普段聞き慣れない言葉ばかりです。
患者さんが聞いた内容を1度でインプットできる脳をお持ちであれば別ですが、後から「言った」「言わない」の話になると、時間と労力がかかる事になります。
※平成26年以降、ようやくさまざまな学会などで、「患者さん向けの治療のガイドライン」等を奨励するようになってきました。
インプラント治療だけでなく、それに付随するものはきちんとするべき!と考える歯科医院は最近導入も増えてきました。その反面、今までウチはこれでずっとやってきたからと、一部では口約束など大雑把な歯科医院があるのも事実です。
これから患者さんが選ぶ歯科医院はどう差別化が計られるのかと考えると、きちんとやっている所と比べ、その差は歴然です。
インプラントメーカーさんも、引越し先などで治療する歯科でも埋入したインプラントが分かるように「パスポート」を作って、治療の際に使用したサイズやロッド番号を患者さんに渡す様に工夫してます。ただ、それを採用するかしないかは各歯科医院の判断になり、必要ないと思って実際に使っていない歯科も数多く見られます。
ちなみに平成26年までは、調べる限り、「患者さん側のガイドライン」というものは存在しておりませんでした。
それを歯科医師の先生のご協力を得て、当サイトで考案し、作成してみました。
おそらく、ここまで詳細なものは当サイトが作った「患者さんのためのインプラント治療チェックリスト」が「初」になると思います。
より患者さんへのインプラント治療への関心を深め、トラブルを未然に防ぐ役割をはたしていただければとの願いを込めて作成しました。
きちんとご自宅に帰ってからも考えられるチェックリストもありますので、こちらも併せてお役立ていただければと思います。これを期に、他の歯科サイトでも改良を加え、類似したようなものが続々とでてくることでしょう。
そうなることにより、より患者さんのインプラント治療への慎重意識も高まることを願っております。
【歯科医院様へ】このチェックリストはあくまでも患者視点で作成したものです。
かなり詳細に作り込みましたが、医科と同様?もしくはそれ以上に患者さんに歯科治療を理解してもらうためのツールでもあります。
これを期に、医院さんでもこのチェックリストをベースとして改良し、歯科医院オリジナルのチェックリストを作成していただければ、より通院患者さんへの安心も高まると思いますし、患者さんの口腔内への治療意識もより高まると思います。
インプラント治療ご説明時に患者さんへ直接手渡し、ご説明時に直接ご記入いただくようにしていただければ、言った言わないの防止にもなり、患者さんの「デンタルIQ」もアップにもつながると思います。
治療後はきちんと予防治療に移行し、口腔意識を高めてもらうのが、もっとも望ましいと考えます。
歯科医院側も患者さんのサインがあれば、患者さんから無理難題や、万が一の理不尽なクレームなど、何かあった時にも安心ですよ〜
患者さん側も歯科医師側もサインがあれば安心という事です!
難しい用語の説明にもご理解し、治療にもご納得いただけるのが一番嬉しいですね。
様々なアレンジを加え、是非ご活用いただければと思います。
チェックリストダウンロード
インプラント治療チェックリストはPDF形式です。
pdfの再生にはアドビ社よりAdobe Reader(無料ダウンロード)をご利用下さい
画像をクリックしてプリントアウトしてお使いいただけます。
ご家庭のプリンターで印刷し、歯科医院でご説明を受ける際に先生の説明を聞きながらご記入いただければ、先生の説明も分かりやすいと思います。
ご自宅に帰ってからも確認できる「ご自宅用インプラント治療チェックシート」と2枚です。
歯科医院さんもチェックリストを導入してみませんか?
患者さんのインプラント治療に対しての心配への最大限の配慮に対してしっかりとお考えの歯科医院さん。
オリジナルのチェックリストの印刷や複写形式のデザインも格安でご依頼を承っております。
下記は歯科医院での導入事例です。
ここまでわかりやすければ患者さんも安心ですね。
指差しなどで、患者さんに記入してもらうのがいいかもしれませんね〜