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インプラント治療の費用について1

インプラント価格・費用・金額

この記事は2007年〜2015年に書き上げた記事を2016年リニューアルで加筆、修正した記事になります。

インプラント治療の費用や価格設定について

インプラント治療は保険適用外の治療なので、インプラントに関連するすべての治療が自費治療(自由診療)になります。その中でも重要なウェイトを占めるインプラントにかかる治療費用の事をここでしっかり理解しましょう。

基本的にインプラント治療、矯正治療、審美治療などのQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)を向上させる治療と位置づけされているものは保険診療の適応ではなくすべて自由診療になり、技術代などの費用の価格設定が歯科医院ごとで自由に値段をつけることができます。
価格が安いから飛びつくのもどうかと思いますし、価格が高いから安心とも一概には言えません。

「過去に格安インプラント歯科の事務長も経験した現役医療コンサルタント」の視点で考えれば、経営努力で技工物(被せ物)やインプラントメーカーから購入する価格を抑え適正利益率を出せるのはインプラント治療だけに特化し、患者さんの回転率を追求しているから低価格化が出来るだけです。
治療後の歯科衛生士の口腔ケアや一般診療が良い例です。
実質30分程度のクリーニングで口腔内全体のケアが出来ると思っていますか?
定期クリーニングとは名ばかりの内容で自費クリーニング費用を取っている所もあります。


まあ、これは優秀な歯科衛生士に聞けば口腔内全体のクリーニングにどれくらいの時間がかかるのか?というのが分かると思います。

抜歯や虫歯などの一般診療も他所に行ってくれ!と患者さんに言い、一切の無駄を省きそこまで特化するから低価格を実現できるのです。
広告宣伝費を回収しなければいけない。だからより多くの患者さんを診なければいけない。明らかに口腔内環境が悪い患者さんにも早めにインプラント治療に取り掛からなければいけなくなる。でも果たしてそれで良いのか?それでできた造語が「インプラント屋」という言葉なのです。
あくまでも歯科治療は医療であり、インプラント治療は全ての歯科治療の上で成り立っています。
院経営と会社経営を同じように利益追求だけを考えてはダメなのです。
患者さんから見た歯科治療は「医科に比べて軽い」という認識は否めません。
痛くなったら歯科に行く。治療途中でも痛くなくなったから行かない。歯が無くなったからインプラント。
このような方だけを対象にした経営戦略としか思えません。
なのにもかかわらず、患者さんに「インプラントを(歯科治療)格安お手軽イメージ」を付けてしまっているのは歯科業界にとって良く無い事だと思います。
きちんとした歯科医院はコツコツと患者さんに対して治療そのものの認識を深め、高めて「デンタルIQ」を向上させ、予防歯科治療にきちんと移行することを行なってます。
こうした患者さんを育てることが歯科業界の発展であり、患者さんの満足度を高めることができると思っています。費用の安さに何が含まれているのか?どうしてインプラントの値段が30万から40万という価格設定になったのか?詳しく説明いたします。


インプラント費用にまつわるお話し・・・

歯科医院さんはインプラント体(フィクスチャー・アバットメント)をインプラントメーカーもしくは高度医療機器販売の認可を持ったインプラントを取り扱う歯科材料屋(販売代理店)から仕入れをしなくてはなりません。薬事法により、高度管理医療機器はクラスⅢに分類されるので、インプラントの製造・販売をするには、ハイレベルな品質管理が求められます。
メーカーも当然会社ですから販売する営業マンも当然インプラントの売上ノルマが会社から課せられます。
会社によって、ノルマが厳しい、厳しくないありますが・・・・
あるメーカーは営業マンにものすごいノルマを課せて5年でも使い切れないほどのインプラントフィクスチャーの在庫を歯科医院に抱えさせる所もありました。

当然、大量購入だと安くなるのが「世の常」です。
これは、どの業界でも共通ですね。
資金力のある歯科医院は、「大量購入」で、1本当たりの仕入単価を押さえます。
会社でいうと「経営努力」の結果、インプラントの仕入れが安くなったという事です。

問題は、インプラント治療の「技術料」です。
インプラント技術習得の為に、日々努力と時間を要しているので、ここは「価格を下げたくない」というのがインプラント治療を行う先生方の本心です。
保険診療や技工物では労力のわりに儲からない。というのも原因の1つです。

(早くにサイナスリフトなどの技術を習得した有名な先生などでは、ソケットリフト代やGBR代は患者さんからお金を取らないなどの先生もいらっしゃいます。
実際簡単にそのような術式を行える一部の先生は、「そんなに費用はいただく気にはなれないなあ」とおっしゃっていました。)


インプラント治療の価格破壊はここから始まった

インプラント費用競争の始まりは2006年頃、東京都心部の数件の歯科医院が価格破壊を行い始めました。「この価格でも十分に採算が取れる」と10万円の価格設定が始まり、そこから東京都内で急増しました。
その頃からインターネットや広告媒体での宣伝合戦も繰り広げられることになりました。
google、Yahoo!などの検索エンジンでの上位表示、リスティング広告(ページ上位や側面に表示される広告)は、1クリック約1,000円もするような金額もありました。
それから東京都内においてインプラント費用の競争が始まりました。

M歯科、U歯科、Y歯科、O歯科などが、その同じ時期に、ほぼ一緒の価格設定でインプラント治療を行いはじめました。何故、この価格帯になったかの理由の1つ目は「利益率」の問題、安くすればもっと患者さんが来ると思ったのが理由です。
インプラント治療というものが、普通の方でも手の届くように普及した時代と言っても良いかもしれません。
一般的に、身の回りに存在する物の値段は、仕入から販売まで行い、「付加価値」を付けてもおおよその利益率は30%〜40%の物がほとんどです。
飲食店などで例えると、お酒が売れると利益率は高くなりますが、料理の注文だと実際は「薄利多売」です。
インプラントに関して言えば、その「利益率」(技術料)がとてつもなく高かったのです。

歯科医院でも「経営努力」を行うところもあれば、「技術料」値下げをしたら患者が来ると安易に真似をするところも出てきました。
これを面白く思わないある歯科医院は、十把一絡げ(じっぱひとからげ)に「激安インプラント」「格安インプラント」とその価格帯のインプラント治療を悪く言う戦いがネット上で繰り広げられる事になりました。
「高いから安心ですよ!」とまでは言ってませんが、「行政の認可を得た歯科医院」などの過大広告、莫大な広告費にモノを言わせ、他所を悪く言って、ウチは正しいという手法は行うべきでは無いのでは?と思いました。
すぐ患者さんにインプラントが出来ると勧めることによるご相談も頻発しました。
どの業界でもそうですが、「安売り」もそうですが、「他所を悪く言う」のも歯科業界にとっても患者さんにもあまり良くない事です。
この歯科業界を良くしようと思ったら、歯科に対してのイメージをよりクリーンにするべきと正直思いました。


日本製インプラントの躍進も低価格化に

国産の1ピースタイプのインプラントの性能がかなり良くなって、「骨とくっつき易い」「短期間で治療が済む」という結果が出始めました。海外製品よりもインプラント費用の設定が低めで、より多くの患者さんがインプラント治療を受けれる様になる時代が到来?おそらくこれからも症例や治療箇所によっては広まる可能性もあると思います。余談ですが、骨造成などの症例などでは、国産インプラントの方が骨とくっ付き易いという研究結果も出ています。それを比較もせずに国産インプラントを悪く言う先生もいます。
「適正な利益率の見直しによってインプラント価格の設定が低い医院が登場」
「日本製のインプラントの台頭」
この2つがインプラント費用の価格帯に関係していました。
「2ピースなんか治療工程が多くて面倒だから馬鹿馬鹿しい」という先生は、1回法である1ピースタイプのインプラントに飛びつき、「2ピースに比べて治療工程が少ないので楽!」と声を大にしていう先生がいました。「こんな楽なことはないよ!骨とインプラントが着くのが早いし!」と、HAコーティングのインプラントの特徴は、骨との結合が確かに早い、骨造成には向いていると一部の歯科医師の間では評判でした。
1ピースタイプのインプラントには、形状の特性上、確かに向き不向きの症例もあるのも確かですが、治療が簡単に出来る!そう思った歯科医師が一時増え、インプラント治療を行うようになったのも事実です。
ただ、「もう、簡単だから治療を安く行います!」という価格破壊の時代は終わったと思います。

だから、費用の安さだけで決めて欲しくはない!と私達は切に願っております。

2015/3


インプラントが変わってきた

一昔前までは、2ピースタイプのインプラントはほとんどが「2回法」という手術を2回行わければならないタイプがほとんどでした。インプラント体(フィクスチャー)を埋入し、3〜4ヶ月程待って、骨と結合してからアバットメント(上部構造)を取り付ける方法です。
最近は、2ピースタイプでも、メーカーによっては1回法で行えるものも登場してきました。
接合部の改良。
より短期間で骨と結合しやすい表面構造の進歩。
どんどん変わってきています。
最近は、こうしたインプラントの使い分けをきちんと行う先生も増えてきて、患者さんの症状によっての向き不向きの場合や、埋入荷所によっての向き不向き(前歯部などでは審美的に2ピースが良いと言われている)などを考えて治療を行う先生が増えてきました。
海外の製品も、日本の技術が使われたりで仕様変更されてきましたので、弱点を補った製品が次々に登場しています。
日本人の骨格に合ったサイズの充実、形状の変更など海外製品の性能はどんどん良くなっています。


先生も意外と知らないインプラントの価格について

インプラント治療において、なぜ30万から40万の価格になったのかは皆さんご存知ですか?
おそらく先生でも知っている人は少ないかもしれません。
「誰が決めたか分からないけどだいたい30万、40万だからうちの歯科医院もこの価格にしている。」という理由でインプラントの値段を決めている歯科も多いと思います。

これは諸説があると思いますが、海外の生命保険会社が身体全体の値段を算出した金額が1億7千万と言われており、その3分の1が口腔機能が占めていると算定。
それを歯の本数で割るとだいたい30万から40万と言われています。

その歯の機能を回復する治療という事でこの値段になったのではないかと言われています。


その製品を使うには理由がある!

先生が、なぜそのインプラントを採用しているのか?というのを聞いたほうが良いかもしれません。意外としっかり答えられない先生もいらっしゃるかもしれません。
「骨と付きやすい」「骨吸収(骨が次第に痩せること)を起こしにくい」
「審美的に良い」「長期経過が良い」「日本人に向いている」「失敗が少ない」「初期固定が得られる」
「骨造成に向いている」「骨が柔らかい・硬い場合に向いている」 などなど・・・・
先生がそのインプラントを採用するには理由があるのです。
理由が答えられない、もしくは話してくれない場合には
「別に患者のあなたに説明したって分からないでしょ?」

「ちゃんとしたモノを使うから大丈夫!」
「一流メーカーだから安心!」
などと言う答えが返ってくるかもしれません。
説明もしてくれないような所は、お値段以前の問題ですからなるべく避けるべきです。

医科では手術の際の事前説明では治療方法、手順、後遺症のリスクなど身体に入るものについては説明を行なってくれます。
これから治療を受けられる方には知っておいても良いと思います。
いろいろなインプラントメーカー製品の構造や特徴を勉強して知っている先生での治療は安心の材料になるかと思います。
ガン治療などでもそうですが、自分に投薬される抗ガン剤はどんな薬なのか必ず説明されますし、調べますよね。
インプラント治療だから調べなくても良い、という事はないでしょう。
ただ、調べすぎも心配性になる原因なのであまり良くありませんが、最低限は知っておくという必要があるという意味です。
いや、むしろ治療だからこそ知っておくべきだと考えます。
理由は、「治療」であり「手術」なのですから。

インプラント治療の料金が気になるのも分かりますが、経験豊富な治療が上手な先生も、そうでない先生も、価格設定はほとんど変わらないので歯科選びが重要ということなのです。
値段から探すのは正直賛成できないです。
費用の安さだけで決定したり、高いから安心するべきでは無いということです。

もし、迷ったらインプラント治療トラブル相談のページをご参照の上、フリーダイヤル0120-198-017までインプラント相談のお電話を下さいませ。



インプラント費用の例外1

先日、インプラント費用の相場は1本いくらですか?という電話でのご質問がありました。
聞けばその患者さん。口腔内に8本のインプラントがすでに埋入されている患者さんでした。
今通っている歯科医院から、メンテナンス費用で年間で1本あたり5,000円頂くと言われたそうです。
それに納得いかないのか、当サイトに相談をされてこられました。
8本だから年間4万円。
1回あたりのメンテナンス費用が自費でだいたい5,000円〜10,000円と考えると普通といえば普通ですかね?
当サイトの答えは、「歯科がそう言うのなら普通じゃないのでしょうか?」とお答えしました。
もちろん1本インプラントが入っている方と8本の方ではメンテナンスの時間も工程も違うので、同じで良いかどうかと言う問題もあります。
そもそも嫌だと思ったら通うのをやめればいいのです。
事故以外のほとんどの場合、口腔内の管理状況が悪い方や対症療法的に歯科治療を受けていた方がインプラント治療を選択したのですから、歯科治療に費用を掛けていなかった今までの自分の考えは捨てなければいけません。
あるがままとはそういうことです。


インプラント費用の例外2

その方がまた次に、
「さらに1本インプラントが必要だと言われたのですが、その値段が60万と言われたのですが、これって普通ですか?」と言われました。
ズバリ「普通です」と私は答えます。
その理由は先生が口腔内を見てそのような判断をした訳ですから。
それでも患者さんは言います。
「それっておかしくないですか?じゃあ、1本100万と言われたら患者は黙って払わなきゃいけないのですか?普通の平均より高いっておかしくないですか?」と。
ぜんぜんおかしくありませんよと私は答えます。
その理由は、
「そりゃ1本歯が無い方で骨造成する必要が無い方がインプラント治療を行う場合の費用平均は被せ物込みでだいたい35万〜45万ですが、貴方はそれが当てはまらない方なんですから。」
「骨造成やソケットリフトなどの術式費用が加算されたらそうなるのは普通ですよ。」
「嫌ならそこでの治療は止めて、安く治療をやってくれるところを探せばいいじゃないですか!」
と言っても「おかしい!納得できない!」と自分が患者さん代表のように言います。
このような方は自分の間違った思い込みや勘違いで歯科との関係を壊してしまう方予備軍です。
更に「治療費用の安さだけで歯科探し」を行う様であれば、後にきっと後悔するでしょう。
その様な方は良い治療と巡り会うどころか、自分自ら放棄してしまうのでしょうから。
当相談は、「おかしい、おかしくないという議論を受ける問い合わせ先」ではありませんけどね。


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