【重要】歯科において嫌われる患者さんはどんな人?
インプラント治療や歯科診療において先生に嫌われる患者さんの例をずらりとご説明します。
嫌われる患者さんが、歯科医師に対しての接し方が変わらない限り、受け入れてくれるところを探すのが困難になったりします。
インプラントで関して言うならば難易度が高い症例や、既にインプラント治療を行った後に不具合を起こした患者さんに多いケースです。
これは歯科だけではなく、医科でも同じことが言えます。
特に「鬱」などの精神疾患に近い方で、40代〜の女性には特に多いですね〜
間違っている・正しいの判断ができないケースや、些細な事が気になってしまうケースなど、歯科で断られたり、先生から嫌われるという事態が発生する事が多いです。
近年の歯科トラブルにおいて、ウェブで得た知識を歯科医院の先生にぶつけ、関係が悪化するケースも少なくありません。
患者さんの思い込みや勘違いをしないようにするには、しっかりと先生とお話しする事が大事です。
先生から患者さんとして大事に扱われたいなら、先生に横柄な態度を取らないことが最低限のマナーだと思います。予約の時間を守る事も大事であると思います。
信頼関係を患者さん自から壊すような事をしてしまってはいけないと思います。
患者は「客」と思ってませんか?
私が昔、歯科医院にインプラントフィクスチャーの飛び込み営業をやってた時のことです。
大泉学園駅の北側の、ある歯科医院に飛び込みで入ったとき、「患者さんがまだいらっしゃいますね」と言ったら、先生が突然私に怒り出し、「患者様だろ!か・ん・じゃ・さ・ま!」と高圧的に言われたことがあります。
歯科業界の一部ではサービス業同様に何故か患者に「様」をつけるようになったのです。
確かにサービス業などの商売では、消費者が「客」と呼ばれ、店側がサービスを提供する仕組みになっています。
この構図に当てはまるようで当てはまらないのが「医療」です。
歯科はサービスを提供している訳では無く、医療を提供しているのですから
医療においては「患者」=「客」という図式は成り立たないのです
確かに自由診療ならば幾らかサービス的な要素も必要かもしれませんが、あくまでも要素であり、医療はサービスの提供ではありません。
保険診療は、国が国民に対して最低限の治療を受けれる制度ですので、患者さんの治療費負担は治療にかかった金額の2割か3割を負担するだけで済みます。
残りの7割8割の金額は国が払っているのに「私は客でしょ!」「俺は客だぞ!」と、保険診療で患者は実質2割か3割しか払っていないのに、先生に威張って言ってしまうというのは違うんじゃない?と思います。
接骨院などで、慰安目的で健康保険証を使ったマッサージがダメな理由と同じく、保険診療はQOL(生活や質を向上する)を望むものでは無いということです。
ですので、患者さんと先生の関係は「50:50」のバランスを保つのが望ましいと考えています。
患者さん側から威張るのも、治療を行う先生と良好な関係を保てなくなるきっかけになり、「嫌われる原因」になってしまうので患者さんも注意が必要です。
まあ、飲食店などでも「俺は客だぞ!」っていう人は嫌われますけどね〜
あなたはどのタイプの患者ですか?
最短で名医の先生に出会えない原因はお分かりでしょうか?
良い治療に最短で巡り会い、名医の先生と良い関係が継続できる人は多くいらっしゃいます。
絶対数で言えば良い関係を築ける人が圧倒的に多く、築けない人の方が圧倒的に少ないという事を忘れてはいけません。
・話の本筋が治療からズレるorやたら長い
・自分の可哀想な話を被害者的に時系列で説明
・10人中の1人が言うか言わないかの話に固執する
・それを治すのが医師の仕事でしょ!と思っている
といったことが多いです。
わからないから聞いているんです!と怒り出す患者さん
「わからないから聞いているんです!」と言いつつも、無理難題を言う当たりのキツい患者さん。
「普通に考えれば分かるでしょ!」という内容でも、患者さん本人の間違った思い込みや想像がそうさせてしまうのか、このような患者さんとの接し方に悩む歯医者の先生も多いと思います。
当方にお電話でご相談をいただく患者さんでも「そのような気配」をお持ちの患者さんも少なくありません。
患者さんに、「インプラント治療前の説明で先生から言われたことは?」と聞くと、明らかに言って無い訳がないのにもかかわらず「何も聞いてません!」と言う方もいらっしゃいました。
確かに先生の説明がちょっと弱いな、説明がちょっと少ないな、、、と聞いてて思うこともありますが、都合の良い患者さんは、自分にとって都合の良いことしか言いません。
こう言う場合はトラブルになるべくしてなったという事も少なからずあるのかと思います。
歯医者を変えたいから紹介してくれ!
ある日、相談者の患者さんから不躾に「歯医者を変えたいから紹介てくれ!」と仰るご相談のお電話をいただきました。理由も無くただ単に歯科医院をお教えすることは当方はしておりません。
必ず「何があったのですか?」と聞くようにしております。
「私が教えてくれと言っているんだから、あなたは教えれば良いんじゃないですか?あなたはそれが仕事じゃないの?」と言われても、紹介料を貰っている訳ではないし、そのような方にマッチする歯科医院を考えた場合、私も困ってしまいます。
その方のある程度の性格やタイプ、症状に合わせ、その状況にマッチした歯科医院をご紹介する場合もありますが、先生から「なんて患者さんを紹介してくれるんだ!」という事にもなり兼ねません。
今の日本の歯科業界では、「他所でインプラントを埋入した患者さんには注意するように!」と、場所(地域)によってはそのような触れ込みが出回っているところもあります。
患者さんにどんな理由があったにせよ、インプラントが口腔内にある状態での転院は、歯科医院は用心するのです。
「きっと、何かあった患者さんなんだな」と。
歯科医院には、インプラント治療でトラブルを持った患者さんが来る場合もあれば、インプラント自体に不調をきたしている場合の患者さんがお越しになる場合があります。
中には他所の歯科医院がインプラント治療を行なった治療に対して酷評する先生もいることでしょう。
そうなれば、その矛先(ほこさき)は治療を行なった元の歯科医院に怒りや恨みが向く場合があります。
以下にそのやりとりを参考に詳しく説明します。
その患者さんとのやりとり
私はその相談患者さんに聞きました。
「一体何があったのですか?」
そうしたら、
「理由を言わないと教えてくれないのですか?」
と言われたので、
「もちろん!それは当然ですよ!」と答えました。
その理由は3つあります。
理由の1つ目は、治療を行なった先生が何も悪いことをしていなくて、貴方がもし治療に関して些細なことから勘違いしている場合なら、紹介した先でも、もしかしたら同じような事が起こるかもしれません。
理由の2つ目は、インプラントが口腔内に入っている場合、余程のことが無ければ歯科を変えないほうがいい!という理由です。今、ご自身の口腔内に入っているインプラントのメーカーを特定出来なければ、新しく行った先の歯科医院で、そのメーカー製品が対応できるのかどうか?という理由です。わからない場合は特定するのにも時間がかかります。治療を行なった元の歯科医院の保証期間の問題もあります。
だから、ご相談の内容によって、その治療の続きや貴方の症状に対処が出来る先生をチョイスする必要があります。
理由の3つ目は、
トラブルを抱えた方を歯科医院に紹介する場合です。
基本、トラブルを抱えた方を受け入れるには、受け入れ先の歯科医院にもリスクがあります。
無茶苦茶言う患者さん(本人は至って普通と思っている)であったり、神経質すぎる患者さんであったり、その治療患部に支障が出た時に「受け入れ先が責任を被せられるのでは?」と思うこともあります。
話を聞いた私や紹介先の歯科医院が、その転院理由を知らなければ、もしかしたら「とんでもない方を紹介してくれたね!」ということにもなりかねません。
もちろん患者さんの症状も大事なのですが、歯科医院側から「とんでもない人を」という事になると、私の責任問題にもなります。大事なのは患者さんも、先生側も「人」ということになります。
だから、最低限のルールはあって然るべきではないかと思います。
そうご説明して、理由に対してご納得していただきました。
大勢で歯科医院に押し掛けた迷惑患者さん
埼玉のある場所での女性患者さんの出来事です。
当方にお電話でご相談をいただき、5年前にインプラント治療を行なった箇所に不具合と納得いかない所があり、5年間ずっと不信感がありながら通いつつも解消されなかった方の例です。
話を聞いて解釈するにはとても些細なことだったのですが、患者さんからしたら些細なことでは無いみたいで、その出来事に執着しているのです。
いや、友人のお節介もあり執着してしまったのです。
高齢の女性には多いですね。
通っている先生と患者さんの意識のギャップが大きく、問題に発展した例なのですが、友人から「それって変じゃ無い」「絶対おかしいよ!」「それはちゃんと言った方がいいんじゃ無い?」「私もついて行ってあげるから」と後押しされたのです。
原因が特定できない「痛み」などは、先生も「少し様子を見ましょう」としか言えません。
医学的根拠(エビデンス)が無い症状を患者さんが訴えている場合は手をつけられないですし、ましてや患者さんの要望通りに先生が根拠に逆らって治療をすることはほとんど無いです。
ただ、話を聞いていて、「もう少し先生も説明すればなあ」と多少思うこともあったのですが、どうにもこうにも患者さんには固執するあまりか私のアドバイスが一切効きません。
結果、大勢の患者さんで診療中にもかかわらず押しかけたそうです。
これもその患者さんの軸(自己アイデンティティ)が無いので友人からいろいろと言われているうちに、治療よりもクレームがメインになってしまい、本質を見失ってしまったケースです。
「でも……」「だって……」が口癖の患者さん
「分かるんですけど、でも……..」。
何を言っても
「でも・・・・・」「だって・・・・」
このような患者さんは、その歯科医院で治療を続けても良い結果は出ません。
診る側の先生もとても気を遣ってしまうでしょう。
きっと先生も、「またこの患者さん何か言うのでは?」と考えるでしょうし、まともに診療できる訳がありません。
編集長の私(歯科事務長的には)この場合はできるだけ大きな病院で治療再開を勧める方向で話をします。
それでも患者さんが変わらない限り大きな病院でも同じ事になるとは思いますが。
このタイプの多くの患者さんはインターネットでその症状について調べることに多くの時間を費やします。
こうなると「立派な神経症」です。
これが「納得がいかない」という方向に発展していきます。
このような時間を費やす方は、また再度ご相談の電話が来て、半年、1年経っても解決していない場合が多いです。
その期間の治療やメンテナンスはしていないというケースがほとんどです。
上記の項目の続きですが、そうしているうちに良くない事が起こりました。
周りの友人仲間に相談したら、
「先生に直接言ったほうが良いんじゃないの?」
「それは絶対に言ったほうが良いよ!あたし達も一緒に行って言ってあげるから!」
と4、5人で歯科医院に押し掛けたと言うのです。
全く関係ない方を引き連れて、診療時間中にもかかわらず、他の患者さんがいるのもお構いなく大勢で歯科医院に乗り込んだのです。
これは立派な営業妨害です。
患者さんの治療も進まず。
たとえ先生が悪くても患者さんが悪くなる。
相談する友人は、歯科に詳しくも無ければ、全くの他人です。
貴方に良い結果が出ようが出まいが痛みも一切ありません。
友人に唆されて「何が良くて、何が悪いのか?」を判断できなくなり、「自分にとって今必要な事」を正しく判断できなくなってしまった例でした。
結論:「だって・・・」と納得いかない場合は歯科医師の意見は聞けないという事だと思います。現状をありのまま受け入れられない人ですね。「友人が」とか「2ちゃんねるにはこう書いてあった」と言うならその人(2ちゃんねるや友人)に治してもらってください!と先生に言われてもおかしく無いですね。
話に「勝ち」にくる患者さん
治療の説明で言うのであれば別に話の勝ち前ではないのにも関わらず、先生から一方的に説明を受けたのが納得いかず(別に先生は一方的に言っていないのですが患者さんが被害妄想みたいに勝手にそう思い込む)。
そして、「私の知り合いにはこんな偉い人がいる!」などと言い返す方がいらっしゃいます。
じゃあその人連れてきてください〜って先生が言いたくなるけどなかなか直接患者さんには言えませんね。
そんな面倒な患者さんは診たくないのが先生の正直な気持ちです。
私も知り合いの歯医者さん、医者がいる!という患者さん
だったら最初からそこに行けばいいじゃないですか!と言いたくなるくらいに「私の知り合いにね、歯医者さんがいる」「親戚が歯科医師で」「義理のお兄さんがお医者さんで」みたいな話をするかたが結構いらっしゃいます。
ちなみに医療関係、医療従事者が医療機関で治療を受ける時には、「自分は歯医者です!」「看護師です!」とは滅多なことがない限り先方に言わないことが多いです。
診療する先生も変に気を遣うことにもなるので、大体の方が医療従事者ということを伏せて治療を受ける事が多いのです。
それを言ってどうなるの?ということです。
「僕の知り合いはこんな人がいる」、「私の友達の友達が◯◯さんを知ってる!」
などと言う人。
いますよね!こんな人。
自慢なのか?
その人を出すのか?
先生を威圧したいのか?
どういう意図があって言っているのか見当がつきません。
自分に直接関係無い方の話はしないほうが賢明です。
ネットの情報が正しいと思う患者さん
私は歯医者さんなどで事務長として、患者さんの相談者として今まで多くの方と接してきたのですが、その経験や実績を活かして現在このような活動を行なっています。
おそらくどの患者さんよりも歯科医院や先生を見てきたと思います。
ずばり、多くの患者さんからの相談を受けてきたと思います。
患者さんよりも私の方が歯科業界については詳しいと思いますし、インプラントメーカーの製品にも詳しいと思いますし、どのようなパターンでトラブルが起こるのかは十分に理解しているつもりです。
その中で多かったのが、何か言えばすぐに「ネットにはこう書いてあった」という患者さんです。
そこまで言うのならネットに治してもらえば?と先生も言いたくなる様な感じです。
症状も状況も全く違うのに、患者さん本人さんがそうと思い込み、その様な文章をネットから拾ってしまい、自分がそうだと勝手に思い込むのです。
これは患者さんの精神的な病気以外の何物でもない様な気がします。
さすがに歯科医師の先生も患者さんに面と向かってはなかなか強く言えないと思いますので「様子を見ましょう」とか「違う病院を紹介しましょう」とかしか言えなくなります。
だって、思い込みが強く聞き分けのない面倒な患者さんなのですから。
先日、広島局番の電話番号でご相談を受けた患者さんの例です。
私が話しを聞いても正直、嫌な患者さんでした。
患)「数年前にインプラント治療を17万でやったんだけど、ダメになって。」
私)「メンテナンスはしてたのですか?」
患)だってメンテナンスって「何をするんですか?」って先生に聞いたらパッとしないことを言われて、テキトーな女の子がやるわけでしょ!ネットでもいろんな情報が出てるでしょ!インプラントのチタンだって原価なんかたかだか知れてんでしょ!
私)チタンはチタンでも高度医療器具として表面は精密に加工され、完全滅菌されてインプラントとしてメーカーから販売されているわけですから、その辺のチタンを入れているわけじゃないんですよ!
患)歯間ブラシだって市販で良いのがいっぱい出ているのに何で毎回高い金払ってクリーニングが必要なのよ??そんな事もあんた知らんの?あんたは金持ってるかも知れんが俺はビンボーだから無理なわけよ!歯がないからインプラント治療した訳よ!分かる?
そんなやりとりを重ねているうちに、うーん。
この患者さんを診る先生は本当大変だろうなと思いつつ、何とかメンテナンスの話しやスケーリングの話、歯科衛生士が行うと言うことや、ちゃんと歯科衛生士は資格者だと言うこと。
インプラントのタイプについて話そうとしましたが、全くもって聞く耳を持ちません。
それどころかその方、自分の知っているインプラント知識についていっぱいお話をされてますが、どれもこれもネットで調べたものらしく、その方には適合しない間違った知識ばかりでした。
そのうえ、全てを治療を行なった先生のせいにして、自分は正しいと主張するのです。
とうぜん、「違うものを正しいとは言えません」ので、患者さんは不機嫌になり電話を切られてしまいました。
きちんとインプラント体(フィクスチャー)は滅菌処理されていて、医療用に精密に作られたものであり医療機器だと言う事。同じチタンであってもそのへんのチタンを適当に顎の骨に埋め込んでいるわけではないと言う事。
インプラントの表面や構造は精密に作られており、とても複雑な構造です。
メンテナンスは、自分の毎日の歯磨きと違って、歯科衛生士が行うことによって隅々までキレイにし、歯周病を予防できると言うこと。
このように理解してもらいたいと思います。
えっ?そんな患者さんがいるの??
2016年暮れにご相談があった方です。私も今までに経験の無い相談内容で、ニュータイプの患者さんだと思いました。
東北地方の方なのですが、「インプラントのトラブルで相談に乗って欲しい」との事でした。
下顎の7番にインプラントを埋入したとのことでした。
最初の治療計画では、7番抜歯後にしばらく期間を置いて、骨の状態が良くなってからインプラントという予定だったのが、前日に突然先生から「上顎の歯茎が膿んでいるから、下顎7番は抜歯後にすぐインプラントしましょう!」と患者さんは意味不明な事をおっしゃるのです。
通常、下顎は抜歯してからすぐにはインプラントを埋入しません。ですが、最近は「抜歯後即時荷重」が一部流行っているので、それが理由なのか?と思いましたので、「もう一度、先生に理由をしっかりと聞いてみれば良いのではないでしょうか?」と患者さんにはアドバイスを送りました。
最初は先生の説明不足を疑いました。でも、「これは患者さん側にトラブルを引き起こす原因があるな」と判断した私は、もう少し詳しく教えて下さいとお願いし、それから色々と話を聞いているとビックリしたのが、なんと!患者さんから「私には長すぎるので短いインプラントを入れて下さい!」と言ったそうなのです。
どういうことかと言うと、説明時にレントゲンを見て長いと思ったから短いのを入れて下さいと自分から先生に話したそうなのです。
私は、「それは先生が決める問題でしょ。CTを撮って3Dシュミレーションで適合するインプラントのサイズを決めれるのですから、それは患者さんから話す内容ではないのじゃないですか?レントゲンが見て分かるのであっても、さすがにサイズまでは先生でも見ただけでは分かりませんよ!」
インプラントの種類や術式に多少詳しい私でも、さすがに先生に対して「このサイズのを入れてくれ」とは言えません。
それも、何も歯科知識のない患者さんがです。
もし、私が歯科医院事務長だったら「この患者さんはいずれ問題を起こす患者さんかも?」と用心します。
もしくは「申し訳ないけど当院ではちょっと。」と丁重にお断りしますでしょう。
治療の術式や器具を選定するのは医師の仕事です。
しかもこの患者さん、他の歯科医院に行って既にインプラントを除去(抜去)していると言うではありませんか!
さらに、歯肉の切開範囲が広かったおかげで「シェーグレン症候群」になったと言うのです!ここまでくると完全な被害妄想です。
シェーグレン症候群は、医学上「膠原病(こうげんびょう)」の部類に含まれ、40代の女性に発症する可能性が高く(男性は少ないみたいです)、難病特定疾患と指定されて都道府県によっては医療費の補助を受けられる病気です。唾液が出ない、リウマチの症状?これってインプラントが原因なの?
と思い、私も歯科医師の先生に聞いて見ました。
「シェーグレン症候群とは?」
自己免疫による疾患で、自分の身体の成分に対して免疫反応を起こすことによる疾患です。遺伝的要因、ウイルスなどの環境要因、免疫異常、更に女性ホルモンの要因が考えられています。これらの4つの要因が複雑に関連し合って発症するものと考えられ、どれか一つの原因で発病するわけではありません。
【心構え】
(1)病気と共存する
(2)生活を積極的にエンジョイする工夫をする出来ることは何でもやってみる。人と同じことが出来なくても他の方法で楽しむ工夫をする
(3)同じ病気にかかっているのは自分ひとりではない
(4)わるい方へばかり考えない
参考サイト:難病情報センター URL : http://www.nanbyou.or.jp/entry/111
患者さんは、
「私はこの歯科医師にそうさせられたんです!」
との一点張り。
「インプラントのおかげで肩は凝るし、首は痛いし、シェーグレン症候群になるし、ほんとこの歯科医院に恨みしかありません!」
ってこの患者さんはおっしゃいます。
けど、聞いていると、インプラント治療を行なったのが原因で悪くなったという因果関係や医学的根拠が何にもないのです。
要は、不定愁訴そのものなんです。
思い込みもここまでくると大変だと思いました。
もう、ビックリだらけです。
「だとしたら、インプラントをやったことによってシェーグレン症候群が出たという根拠、関連性がはっきりしている論文を探し、医師が診断書を書いてくれるかどうかですね。」
と、その患者さんにはそう言うしかありません。
私?間違ってます?
患者さんで、「私は間違ってます?」と聞く人。
こういった人も相談で多いですよね。
この相談者も「私は間違ってます?」と何度も聞いてこられました。
編集長の私は、「先生のその判断が間違っているとか正しいとかではないですよ!裁判を起こすのは自由ですから。」と言いました。
ちなみに、患者さんが治療に関してそれが間違っているかどうかを証明するには、医学的根拠や論文をもってして証明するしかありません。
間違った内容や思い込みよりも、正しい情報を調べ、口腔内を清潔にするのが先じゃないでしょうか?そっちに時間を使わなければ、この方はどんどん粘着質になっていきます。
この患者さんの今の口腔内が清潔じゃないのが一番気になりますね。
最初の「治療」という目的を忘れてしまうと患者さんによっては口腔内が崩壊していきます。
些細なことも気になるのは「キッチリしている」というよりも「神経症」といっても過言ではありません!そのような方はネットで色々調べないこと!
「散歩して太陽の光を浴びて、1日のサイクルを他の事に注力したほうが良いのでは?」と患者さんには勧めました。引きこもる方は負の力を蓄えてしまいます。物事を明るく考える事ができる自軸のしっかりした人は、太陽光を浴びて、幸せホルモンを作り出します。
最後にその患者さん、
「もうインプラントは懲り懲りで、もし友人がインプラントを行う場合は絶対に反対する!だから入れ歯にするしかないの!」
って言うのです。
もうここまでくると、誰がどう考えてもおかしい行動を取っている様にしか見えません。
私はその患者さんにはこう言いました。
「インプラント治療に対し、間違った知識と理解なので断固その意見には反対しますし、インプラントの事であれば、あなたが思っていることは間違ってますよ!」
と伝えました。
まあ、シェーグレン症候群なら口腔内の細菌数は多いでしょうし、唾液が少なく乾燥しているのなら、今のままでは入れ歯(デンチャー)も難しいのだろうなと思いましたので、「ちゃんと口腔内を治療しないで入れ歯を作っても、すぐダメになったらまたその歯科医院が悪い!とかきっと言うのでしょうから、そうならないように後ろ向きの事よりも、先に進む治療が大事ですよ!じゃないと、治療を行なっても1年持たない、2年持たない!という話になりますよ!」と言うと、「分かりました。。。。」とちょっとだけ理解してくれたような気がしました。
こう、勘違いや囚われ(とらわれ)があれば、どんな名医の先生が治療を行なっても、治るものも治りませんからね。
粘着質的な後ろ向きの事に人生の貴重な時間を費やすよりも、「前向きな治療を最優先」だと思います。
何のために費用と時間を掛けて治療を考えたのか分かりませんからね。
「噛む」という本来の目的からズレてしまっているのを理解してくれれば良いかと思います。
私ってモンスター患者なの?
モンスター患者=モンスターペイジェント
とは、どの区切りからそうなるのか?
「自己中心的で理不尽な要求」とありますが、まさしくその通りだと思います。
決して暴言や暴力を行わなくても、ウェブなどで知識を得た治療を要求する患者さんもこの部類に含まれると思います。
ご相談の電話では、だいたい決まって「だって治療のこと知らないから聞いたのに、、、、」と言う方が多いです。
いやいや、十分知ってますよ!というか、貴方にはその治療は当てはまらないから!と思う先生も多いはずです。
・骨もない、歯周病もすごいのに「フラップレス手術」を要求する患者さん。
・インプラント治療に向いていない方が「入れ歯は嫌!」とインプラント治療に固執する患者さん。
※だったらそうなる前に何とかしなさい!と言いたくなる。
・OAM式インプラントを要求する患者さん。(名前がそう言うだけであり、術式じゃないですから!!)
・インプラントのサイズを指定する患者さん!(聞いてくれるところに行きなさい!)
モンスターペイシェント(モンスター患者、怪物患者などとも)とは医療従事者や医療機関に対して自己中心的で理不尽な要求果ては暴言・暴力を繰り返す患者や、その保護者等を意味する和製英語である。教育現場で教師に理不尽な要求をつきつける親を“怪物”に喩えて「モンスターペアレント」と呼ぶのと同様、医療現場でモラルに欠けた行動をとる患者をこのように呼ぶようになっている。
ウィキペディア「モンスターペイジェント」参照
このような患者さんは、情報が早い地域ならば歯科医院の間ですぐに伝達します。自分からわざわざモンスター患者にならないことです。
話や文章が長い患者さん
これは直接嫌われることに関係するか分からないのですが、結構多いケースなのでここに書いておきます。
患者さんからのご相談で治療の経緯をご説明してくる方の中で、「ものすごい長文」の方がいらっしゃいます。
前の歯医者さんとのやりとりの一部始終を本当に細かく記されているのです。
全部話しておいた方が良いかな?と思ってのお気遣いからかもしれませんが、歯医者の先生は前のやり取りの一部始終よりも、患者さんの現状の口腔内を診て、治療方法や現状を診て「それでどうしたいのか?」というのを聞いて、出来るか出来ないかを答えるのが普通です。
それが診断というものです。
さすがに患者さんが一生懸命お話しているのを無下に断る訳にも行かず、最後まで聞かなくてはいけなくなります。
簡単に話をまとめて分かりやすく伝えることも患者さん側には必要かもしれません。
話の要点をまとめた方が人には伝わりやすいものです。
まあ、足を運ばずにメール相談だけで治療工程や金額、治療期間などの全てを知りたいと言う都合の良い患者さんにも問題がありますけどね。
紹介状を書いてくれ!と患者さんが強要
これも結構多いですね。
2017年5月に千葉の女性の方からの相談で、「15年前に治療したインプラントを壊された」、「患者の私が先生に紹介状を書いてくれって言っても書いてくれない」といった問い合わせがありました。
多少は知識がある患者さんでしたが、明らかに歯科医の先生が嫌う話し方でした。
今の治療は近くの歯科医院みたいで、15年前にインプラント治療した歯科医院ではないみたいです。
リプレイス(現ノーベルバイオケア)のフイクスチャー、アバットメントのネジを壊された。
理由はどうあれ、最初に治療を行った所には何らかの事情で行けないのでしょう。
定期通院をしていても、ネジの緩みなどのチェックが出来なかったのでしょう。
「私の知っている◯◯大学病院の◯◯教授の治療は、、、、」
とか、「でも〜」「でも〜」と連呼。
こういう方は人の話を聞かず、「失礼ね!」と言って、医療の話から決まって脱線します。
はっきり言って、その様な方に歯科医師の先生も「紹介状は書きません」というか、先方の先生にもご迷惑になる患者さんであれば、正直書きたくありませんというのが本音でしょう。
もちろん先生と良い関係であれば、先生のネットワークにもよりますが、歯科治療だけでなく紹介状をすすんで書いてくれる先生もいます。
余談ですが、案に「もうウチには来ないでね」と紹介状を書いてくれる場合もあります。
そうならない様になりたいですね。
もう1つ余談ですが、
「ウチでの診療はこれで終わりになります。続きはお家に帰られてコチラにお電話して予約を取ってくださいね〜」と言われ、患者さんが電話したら弁護士事務所だった、、、、というケースもあります。
そうなる前に、良い治療を普通に受けれる方との違いをそのような患者さんには気付いてもらいたいですね。
因果の法則
物事にはすべて因果の道理がある
トラブルの種類にもさまざまなケースがありますが、物事には「原因」と「結果」だけでなくその道中の「プロセス」と、原因を起こす前の日頃の行いも重要です。
インプラント治療でいうならば、「原因=スタートライン」なのですが、
- 治療費を安く上げよう(ケチる)、
- 近場で良い所を探そう(あまり下調べしない)、
- 患者は客!(威張る)、
- ホームページを見ただけで決めてしまった(チラシの特売と同じ感覚で歯科医院を選定。釣られた。)
- 今まであまり歯医者さんに行っていない口腔内にも関わらず、インプラントをすれば治るという軽〜い感覚(だから歯医者に来たんでしょ!)
など、嫌われる方、トラブルになる方、治療が上手くいかない方、治療前の患者さんにはこのような心理や行動、感覚が共通してあります。
ご相談で、「日頃の行いは治療には関係無いでしょ!」と怒る方がいらっしゃいますが、私的な見解ですが日頃の行いは十分に関係があると思います。
そのような歯科には自然とそのような患者さんが集まる傾向にあり、そうで無い歯科にはそうでない患者さんが集まる傾向なのです。
良い歯科医院に導かれる行い。
良い歯科医院に導かれない行い。
これがインプラント治療においての因果の道理なのです。
結局最後にはそういう人は「損」をすることになる
歯科医師や医師から嫌われる患者さんは結局最後は「損」をするのです。
医師に対して横柄な患者さんは、横柄な対応をされて当たり前であり、日頃の行いが自分に返ってきます。
歯科インプラント治療で多いのですが、「もう少し安くなりませんか?」と値切る行為も同じです。
安くなれば、何かがランクが下がることになります。
インプラントの場合であれば、被せ物の材質だったり、使用するメーカー製品だったり、先生が選択した物を否定することと同じです。
そのような患者さんは、そのような治療を行うところを探せばいいのです。
必要以上に心配症の方(神経症)で煮え切らない期間が続き、なかなか治療に踏み切れない方は、その間に症状が進行し、治療を行うタイミングを失う可能性があります。
良い患者さんには治療を行う医師も高いパフォーマンスを発揮しますし、治療に集中することができます。
良い患者さんの場合は、もし先生の治療範囲外の症状であっても紹介状を書いてくれたり、良い治療を受けることができます。
嫌われる患者さんには、送り先の先生にも紹介できない患者さんですから、きっと紹介状を書いてくれるようなことはありませんでしょう。
むしろ、「大きな病院に紹介状を書きますからそちらで受診してください!」と暗に「ウチではもう診たくないです」というケースもあります。
これに気付いて改善することができれば「良い治療」を「最短」で受けることができる可能性があり、「名医と出会う確率」も高くなることでしょう。
特にインプラント治療の場合は、「やり直し治療」「トラブル後の転院」の時に自分の間違いを気付き、改善できなければまた同じことになる確率が高くなるので、正しく良い治療を受けれる方との差をきちんと理解するのがポイントです。