5月25日夕方
48日ぶりに緊急事態宣言が解除されました。
これからの歯科医院が取り組む感染予防はどうなっていくのでしょうか?
簡単にまとめてみました。
新しい生活様式への取り組み
もともと「歯科の感染予防」というのは医科よりも意識が高いというのがあります。
その理由として、歯科医師、歯科衛生士は「患者さんの粉塵、唾液飛沫、血液付着」が普段からかなり近い所にいるので感染に対する予防意識が高いのです。
ほとんどの歯科医院であれば、
・器具はすべて超音波洗浄し、滅菌器で超高温滅菌、滅菌パックに入れている
・治療前に患者さんに消毒液で口を洗浄してもらってから治療を行う
ちなみに・・・編集長がコンサルタントしている歯科医院には、滅菌パックは患者さんの前で開ける事を徹底させてました!そのほうが患者さんは安心しますよね〜
それにあわせて「グローブ」「マスク」は先生や歯科衛生士は絶対に装着しています。
インプラントのオペであればディスポーザブルの術着やフェイスガードなどを装着している事でしょう。
たまに上記の写真のように「トレーに器具を出しっぱなし」の歯科医院、マスクやグローブをしない歯科医院、グローブを患者ごとに変えない歯科医院も見た事がありましたが、今後はコロナの一件からは少なくなるでしょうね!今まで通っていた歯医者さんが感染予防意識の低い歯医者さんだったという方は要注意です。
これからは、
1、来院時に手指の消毒と検温の実施
・37.0C以上熱がある場合はお帰りいただく
非接触式の検温計がオススメです。
熱の高さによって色が変わるタイプであれば、患者さんも熱があるという事が伝わりやすいので良いかもしれないですね。
・入り口からトイレが近い場合などは、患者さんを誘導し手を洗ってもらう
・患者さんに対して「手洗い」or「消毒」を歯科医院のスタッフ側からきちんと誘導する
手を触れずに自動的にアルコールが出るタイプのものがお勧めです。
2、院内換気の徹底
・サーキュレーターや空気清浄機を使用し、より一層の院内に外気を取り込み新鮮な空気を循環させる
ただの「換気」という表記でも良いですが、「強制換気を徹底してます」と掲示すれば、なお良いと思います!
私がコンサルティングしている医療機関では「非接触タイプの体温計」を導入し、来院時の検温を徹底しています。
3、患者さんごとにユニットの消毒
・次亜塩素酸やアルコールなどを散布し、あえて患者さんに見えるように消毒を行うと、きちんとやっているんだなーというのが伝わるので、なお良いかと思います!
見えない所でだと、細かい患者さんは気にする方もいるかもしれないので・・・・
上記の2つは患者さんにハッキリとわかるようにするのが良いと思います!
4、電子マネーの導入、硬貨、紙幣のトレーでの受け渡し
なるべく紙幣や硬貨を使わないようにするのがベストでしょう。使う場合には受け渡しは直接ではなく、トレーでの受け渡しをする事をお勧めします。
まだ歯科医院で電子決済を導入していなかった所はこのタイミングでの導入がベストかもしれませんね。
患者さんが新しい生活様式に慣れる事!
インプラント治療を行って、まだ被せ物まで完了していない方は特にそうですが、混み合って予約が取れない!取りにくい!といった事もこれから想定できます。
「コロナが収束してから歯科医院へ!」と、患者さん自身が自己判断で思っていた方も多いと思うので、そういった方が一気に歯科医院へ殺到する可能性もありますよね。
歯科医院での感染リスクは他の記事で解説した通りです!
くれぐれも歯科医院に足を運ぶときは「患者さんが歯科にコロナを運ばない事!」が重要です。
特に公共機関を使う場合には注意が必要です。
・なるべく車内では「つり革」「手すり」を触らない
・エスカレーターでも「手すり」を触らない
・なるべく「電子マネー」を使うようにする。まだの方もこの機会に導入する。
歯科医師は感染予防のエキスパートと言っても過言ではありません!
患者さんの気にしすぎは問題かもしれませんが、「いつもいつも清潔に!」を神経質にならない程度に普段から心がけておくのが良いかと思います。
気にしすぎの方は、口腔ケアにも同じくらい気を使ってくれると歯科医師も歯科衛生士も喜んでくれると思いますよ!