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インプラント歯科医の選び方1(タイプ別歯医者)

この記事は2007年〜2015年に書き上げた記事を2016年リニューアルで加筆、修正した記事になります。

昔は、医師を全面的に信頼してすべてを委ねて・・・・・そんな患者さんもきっと多かった事と思います。
最近は、インプラント治療の医療過誤などがTVや雑誌に取り上げられたり、患者さんの中には医療機関との信頼関係が結べないという不幸なことが起こっています。
特に、インプラント治療や矯正治療は自費治療(自由診療)ですので、一般診療(保険治療)と違い、サービス業的要素もあってしかるべきだと思います。
以前、スタッフが電話にて聞き取り調査を行った時に、ある歯科医院は「ウチは口コミや紹介がほとんどなんで!」と言ってました。
患者さんへの話し方などの応対方法などには全く気にもしない横柄な歯科もまだまだ数多く存在しました。

ではそこでご質問です。みなさんならどの歯科医院を選びますか?
1、出来たばかりで綺麗な内装でCTなどの最新設備も整った歯科医院。先生は比較的年齢が若い。
2、設備はほどほどに整っている。先生は患者さんにとても厳しいが実績はある。スタッフの入れ替わりが激しい。
3、設備はほどほどに整っている。実績は普通にあり、長年勤務するスタッフが充実。

私個人の見解ですが普通の歯科治療なら間違いなく「3」を選びます。
インプラント治療ならば一度リセットして考えますが、「2」は敬遠します。
どんなに勉強していて実績があっても「何かあった時」の事を考えたら対応してもらえないか不安があるのと、スタッフが入れ替わりが多い所は診療体制や先生の人への対応に問題があることが多いからです。メンテナンスで長く通うことを考えたらなおさらです。


ある歯科医院のホームページには、「治療とは、まず患者さんあっての事」とキャッチコピーが大きく書かれ、見栄えの良い写真がありとても格好良く写っていました。
ですが、患者さんの相談内容からは、HPに書いてある内容とギャップがかなりあったのです。


実際、歯科医師の先生は「患者さんで腕を磨き」、 「患者さんが来るおかげで生活できる」というのは現実問題なのです。まあ、歯科治療は医療ですので患者さんはあくまでも患者であり客ではないので歯科医師が患者さんに媚びる必要は無いと思うのですが、威張ったり、命令したり、誇ったりは必要ないのです。
自慢にも華があればイメージ良く患者さんに伝わりますが、威張って自慢は患者さんも聞きたくないのが本音でしょう。治療がうまくいかなかった時に一切表に出てこなくなったというのは良くある話です。
医科の名医といわれる先生はそんなことは患者さんには言わないですし、そんな接し方はしないというのが現状です。


他人の「あの歯科医院良かったよ!」は当てにならない

友人から歯科医院を紹介してもらってインプラント治療を行なったというご相談も良くあります。友人の紹介だから言えなかったけどと不満を爆発した方のお話です。
その相談例を一部紹介します。
Aさんの紹介でBさんはある歯科医院に通っていました。
Bさんはある時、ふとあることから先生に治療のことで不信感がありました。
どのような不信感かというと、
腕は良いかもしれないけど説明してくれない。
質問にあまりきちんと答えてくれない。
などといった理由です。
でも紹介者の
Aさんの手前も在り、Bさんは「今まではAさんの紹介で良い先生と聞いて通っていたけど、Aさんの顔もあるので先生にはハッキリ言えなかったけど・・・・」といよいよお電話で先生に対する不満を爆発させました。

なぜこうなったのでしょう?
まず、治療の内容がAさんとBさんとは全く違うのが原因でこのような現象が起きたのが理由の1つです。
Aさんは、インプラントが1本必要な治療。
Bさんは多歯欠損で骨造成も必要なインプラント治療。
いわば難症例だったのです。

もう1つは先生に言い寄った時の対応です。
分からないことを聞いたつもりなのが、先生は「うるさい患者」「面倒な患者」と思って対応や説明が素っ気なかったからです。
「それはね。こういうことが原因で、こうなる事があるんですよ。」とかきちんと説明していれば防げたかもしれません。
逆の見方からすると、「説明してもどうせ分からないんだから、私の言う事だけを聞いておきなさい」とでも心の中で思っているのでしょうか?
今はこのようなインフォームドコンセント(説明と同意)がしっかりしている歯医者さんに患者さんは多く通う傾向にありますので、そのへんをしっかり見極めなければいけません。インプラント治療であれば手術ですのでなおさらです。殿様治療とでも言えば分かりやすいでしょうか?
もう1つは得意な治療、不得意な治療などといった先生が行える治療範囲の問題です。
簡単なインプラント治療が行えても複雑な症例はできない先生もいます。
いや、出来ないというより複雑な症例はキャパオーバーでやらない先生もいます。
(キャパオーバーは以下に記述します。)

なので、紹介でいう「良い先生」というのは、人によっても治療の内容によっても異なるからなのです。

矯正が専門の歯科医師、歯周病が専門の歯科医師、口腔外科が得意な歯科医師。
先生によって歯科大学で習ってきた事がそれぞれ違うのです。

インプラント治療、矯正治療、審美治療は専門分野です。
患者さんの状況もそれぞれ違います。
でも、この言葉には出来ないという理由が2通りあります。
「私の専門分野外なので治療が行えない」
という理由や

「私の技量では治療が行えない(キャパオーバー)」
という2つです。
それともう1つ。「先生のリスクヘッジ」です。長期維持、成功率を安定させるために無理をしない先生もいるということも知ってもらいたいです。
先生も危険な橋を渡りたくないのは当然。言う事を聞かない患者さんや複雑な症例ではどうしても成功率が下がりますから患者さんを選ぶ必要があります。症例を選ぶ先生もいれば、選ばない先生もいるということなのです。

でも、「私は出来ないが、専門の先生に来てもらって治療が出来ます」とか「提携歯科医院をご紹介します」と責任持って、患者様に選択肢をはっきりと言ってくれる歯科医師もいますので、このへんも見極める大きなポイントでしょう。

インプラントの事故や失敗の原因の多くは「歯科医師の治療能力を超えた治療を行った為」(オーバートリートメント:過度の治療)によるものです。
そんな中で最良のインプラント治療を受けるには、現在の医療制度やデメリットについてしっかりと患者さんは知るべきだと思います。

たまたま「歯が無い」という面で弱者になっているだけで、医師と患者は人格的には対等であるべきです。
歯を治してもらうから医者は偉いのではありません。実際のところ病気を治すのは患者さん自身です。

症状の改善の為に医師に委ねることがあるのでそれなりの尊敬や敬意は必要ですが、患者だからといって自分を卑下する必要はまったくありません。
長年通った歯科医院がインプラント治療の専門範囲外だったらどうします?
使用するインプラントは歴史があっても、先生の技術にはどれくらいの歴史があるの?
インプラントは長期の治療期間を要し、費用もそれなりにかかります。

当サイトは患者さん視点のサイトですので「このような要望も患者さんから多い」ということもご理解いただき下記にタイプ別に掲載します。
もちろん、「態度が悪くても、腕が良ければ良い」という患者さんもいたことを追記しておきます。
それぞれのタイプに良い面、苦手な面があります。
歯科医院を選ぶにあたり、自分にあったタイプの先生を探す事と、自分の口腔内の状況を知る事がが良い治療を受ける秘訣です。


職人タイプの歯科医

医師のほとんどは理数系の思考の方が多いです。医術は基本的には技術です。理詰めで物事を判断します。
困難な症例にぶつかれば、サイナスリフトやソケットリフトなどの勉強会などにも積極的に参加し、最新の書やDVDで技術習得の努力をしています。
勉強は良くされています。コミュニケーションが苦手な先生もいるので、簡潔に質問しても難しい医療用語を並べる事も・・・・


親分タイプの歯科医

自己の治療法に対して絶対的な自信があり「俺について来いタイプ」。
それでも治らなければとことん追究して完治させようとする。
天才タイプが多いので、経験と感覚で治療を行う可能性はありますがピッタリ自分に当てはまればラッキー。
患者さんとしては、手際が良過ぎて逆に心配になる事も・・・・一方的に医師の力量に委ねることが出来る方に向いているかも。


デジタルタイプの歯科医

最近多いタイプの先生です。CT検査での3D画像分析などにも積極的に設備投資をし、技術を最新の機械でカバーするので患者さんが安心できる場合が多い。おおむね勉強熱心で新しい治療法には積極的。患者さんの対応にも重点を置いており、説明が分かり易くしてもらえたり専門スタッフがいることも。スタッフも接遇などの勉強会をしたり、知識的にも医院全体も高いレベルにあることが多い。矯正なら矯正専門医、インプラントならインプラント専門医、歯周病なら歯周病専門医と治療に対してまんべんなくエキスパートを配置していることも。担当の先生が変わった場合にどうなるか?


学会タイプの歯科医

学者タイプとも書き換えできますが、スタディーグループ(勉強会)や学会などに積極的に参加し論文発表なども盛んに行なう先生。
開業したばっかりの歯科医には少ない。
しかし開業医の先生は普段診療も行っているので学会などの参加は時間的に難しく、休日返上での出席がほとんど。よほどの熱心さがなければ出来ないので治療も熱心な方が多いとも言える。
患者さんにとっては、最新の発表された治療法を選択してくれる場合があるので、神経質な方が医院選びで迷った場合にはこのタイプに落ち着く事が多い。元々の治療経験がベースである上に情報収集に余念がないので難しい症例の方も対応できるケースが多い。これで先生が良い人だったら一番嬉しい。


自己顕示宣伝タイプの歯科医

週刊誌やテレビや看板などに顔を出している医師。
出たがり先生とオファーが来て出た先生と二通りある。

週刊誌やテレビに出たからといってインプラントの名医とは限らない。
「名医本」は掲載が無料ではないので注意が必要。特にオールカラーの紙面は掲載料金が高い!
患者さんの対応として、専門医や認定医のリスト(名簿)に載っているかどうかをで調べること。

注:最近学会などでは、ホームページに専門医や認定医と掲載する場合は、ただ単に記載するだけでなく、学会のホームページにある認定医や指導医の名簿にリンクを貼るか、○○学会認定医、指導医などと正確に記載することを推奨している。
余談ですが、足立区谷在家のある歯科医院が、実際あまりインプラント治療の実績が無いにもかかわらず雑誌にはすごい本数のインプラント治療をやっているように書いてありました。
そこまでしてでも小さな権威と実績がほしいという歯科医師も一部いるという事です。


機械的タイプの歯科医

患者さんがベルトコンベアに乗って次々に運ばれるように「口開けて!、はい麻酔!、削りますよ!」
この間15分。
現行の保険診療制度では15分に1人の予約が限界だと思うのですが、15分間隔の診療予約は待合室も混雑し、少し待たせる前提で患者さんには来てもらっていると思います。
もちろんあっさり治療が終わるケースも実際多いです。
一般診療は「次の患者さんもいるんだから」とこの程度でと思っている医師もいるようです。

一般的には30分に1人の診療が多いのですが、ぎゅうぎゅう詰めにすると15分間隔の診療が限界といったところでしょうか?
インプラント治療も機械的で、説明も「簡単に済むから」程度で患者さん心理というのをまるで分かっていない状況で保険診療の延長で勧めてくる歯科医も多いです。

歯科医師がほとんど説明もしないで「後はよろしく!」とスタッフに任せてしまうースも。


次々タイプの歯科医

「これしかない!」と、インプラントの治療法を患者さんに薦めながらも、次の診察では「これしかない!」と違う治療法を薦める。
医学知識や治療器具の改新がどんどん進み、そのサイクルが3年とか5年周期とはいうものの、コロコロ変わりすぎは患者さんも正直戸惑います。最初の治療計画がしっかりしていないで次から次へと行き当たりばったりの治療。患者さんの対応としては、比較データを求めて「なぜこの治療法が良いのか?」をしっかりと尋ねること。
いい加減な答えなら、他の歯科医院を選択するのがベストな場合も。


御曹司タイプの歯科医

非常に恵まれたタイプで資産家や医師を親に持ち歯科医師になった人。
中には、温泉育ちで小さい頃からお金には不自由せず、一般人の気持ちなど全く理解出来ない金銭感覚を持ち合わせている事も。でも本人は至って普通の感覚。

ほどほどに仕事をし、ほどほどに遊んでいて要領は良い方。
学会などにも積極的に出席している場合はコミュニケーション力は持ち合わせている場合があるが、治療中などに遊びの話や自慢が多いと患者さんも不安になる。

患者さんの対応としては、何でも話して一緒に考えようという姿勢で接すれば得るところは大きい。


変なタイプの歯科医

ごくマレですが、何でこの人が医師になったんだろうと思うような先生に行き当たることも長い人生の中にはあるようです。
どことなく自信がなさそうで、患者さんの前で医学書を調べたり、逆に平気で歯科衛生士に「どうしたらいいの?」と治療法を聞いたり、質問しても変な答えが返ってきたり、いきなり「あ?痛かった?」とか、小声で「あ〜、ちょっと向きが変だったかな?」などといったことも。耳にした患者さんは「本当にこの先生で大丈夫?」と言ってしまいたくなる。患者さんの対応としては思った事を言ってあげた方が本人の為でもある。他の患者さんがいようがお構いなしで叫んだり怒ったりというケースも。


自慢タイプの歯科医

「こないだはこんなインプラントをやったから大丈夫」と、今回のインプラント治療が成功するかには全く関係ない根拠の無い自慢。このような先生もいれば、「こないだはツーリング(高級バイクや高級車で)に行ってね・・・・」とか、「あそこのフランス料理は美味しくない」とか生活レベルが高いとの自慢の先生。最近は、FacebookやTwitterやBlogなどで書いている先生も多いが、ネタが無ければ食事ネタや趣味ネタに走る傾向が多い。生活レベルを露呈することになり、患者さんからの妬み、やっかみが増えてしまうことも・・・・・
ポルシェやフェラーリやベンツが悪いとは言わないが、やっぱり日本は普通車ならトヨタ、日産、ホンダ、軽ならスズキ、ダイハツが主流なので、その大衆的な気持を少しでもわかってもらえる歯科医師だと患者さんも嬉しいものです。


崇高タイプの歯科医

「私は最新の治療技術を追求し、患者さんを確実に治療してきた!」「患者さんは実際に私に感謝すべきだろう!」と本心を持ち、人当たりの良いのは「仮面」というケース。
私はあなた達とは違うんです!というオーラを放つ。

これは実際にわたくしたちも電話でも訪問でも実際にあったことで、「何本くらいインプラントを打っていらっしゃいますか?」と聞いたら「埋入と言いなさい」と言われたことも。実際に患者さんにもそうやっておっしゃいますか?という問いには無言。


実際に遭遇した先生(番外編)
  1. 以前訪問した歯科医院で、「患者さんの為を思ってご協力をお願いできますでしょうか?」という問いを先生に申し出ました。その言葉に対して「患者様だろ!患・者・様・!」と患者さんがいらっしゃるところで大声を出して言っていた先生もいました。
  2. 「国立大学歯学部出身の僕に向かって君は何を言っているんだ!」が口癖。いい歳して「僕の家は金持ちだ」と声に出す。勤務する先々の歯科医院をセクハラなどでクビ。自分では開業できない。人に嫌がらせをする。ネットに悪口を書き込む。こんな先生もいらっしゃいました。
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