２０２３年 東京銀座の矯正歯科が患者と金銭トラブル・治療トラブルになりニュースに取り上げられました。
被害を受けた方は全国で150人以上。
健康被害を受けたと集団訴訟にまで発展し、被害総額は2億円に及ぶみたいです。
今回はこのニュースについて考察したいと思います。
なぜこのようなトラブルが起きたのか？
簡単に矯正治療ができる！と思わせるマウスピース矯正
矯正治療にはワイヤー矯正やマウスピース矯正など様々な方法があります。
マウスピース矯正はアライナー矯正とも呼ばれており、今回はマウスピース矯正で有名な「インビザライン」という矯正装置が用いられています。
- 寝ている間にマウスピース
- 食べている時に邪魔にならない
- 矯正装置に食べ物が挟まらない
- 痛くない
- 普段は外してもOK
このような利点があります。
ワイヤー矯正よりも目立たないのは利点ですが、患者さんの歯並びの悪さなども含めて適応範囲が限られるので、重度の方には向かないとか、「どの症状の方でも適しているとは言えない」と名医の先生は言っています。
このマスク時代で口元が隠せる事から矯正治療を始める方が増えたという事も原因の１つに挙げられます。
この問題の銀座の歯科医院は「SNSで宣伝してくれれば費用を実質無料に」を謳い文句に患者を集めていた模様。
治療経過をSNSにアップ、そうすれば月々報酬が支払われ、実質無料になる！
まあ、そんな美味しい話は転がっていないという事がよくわかりますね！
インビザライン公式では今回のニュースでこのように発表しております。
弊社製品が使用された歯列矯正治療におけるモニター商法に関する集団訴訟および当該歯科医院の閉鎖について報道等を通じて確認しております。
インビザライン製品を用いた歯科矯正治療は、患者様と歯科医師の矯正治療契約に基づくものであります。弊社はモニター商法に一切関係はございません。このような行為に弊社製品が使われている事態を大変遺憾に思うと同時に、モニター商法のトラブルに遭われた皆様には大変心苦しく感じております。（一部抜粋）
インビザラインそのものはきちんとした矯正治療なのにもかかわらず、このようなことに巻き込まれて大元のメーカーだけでなく、銀座できちんと矯正治療を行っている歯科医院も迷惑を被っています。
これからもマウスピース矯正のトラブルは増える？
数年前にインビザラインの日本特許が切れてから、様々なマウスピース矯正が出てきました。
- マウスピース矯正で格安を売りにしているもの
- 矯正患者を歯科医院に紹介しますよ〜といった業者
インビザラインをはじめマウスピースを用いた矯正治療は画期的かつ有効な矯正法ですが、思った通りに歯が動かなかったり、奥歯に隙間ができてしまった場合には口腔外科治療が必要になってくるケースが数多くあります。
まあ、今回のようなモニター商法を謳った歯科医院は出てこないように思いますが、安さを売りにした矯正治療にかかってしまい、思ったように歯が動かなかったという当サイトへの相談は増えてくるように思います。
やはり長年実績の多いワイヤー矯正やインプラント治療など口腔外科治療の実績が多い歯科医院を探すべきであるとつくづく思いますね。
インプラント治療は歯並びも見た目も含めて究極の審美治療だと改めて思います。
選んだ患者さんにも心の隙があった
被害に遭われた方には大変心苦しく思うのですが、なぜ被害にあった方がこの歯科医院を選んでしまったのか？これを考察してみたいと思います。
- まさか自分が被害者になるとは思わなかった
最初は誰も「自分が失敗する」とは思わないはずです。ましてや銀座の歯科医院で！こう思ったはず。 - 銀座という土地
銀座といえば誰もが知る一等地。高級、ハイソサエティーが安心という隙を生んでしまうのかもしれません。 - モニター商法
「SNSで宣伝してくれれば費用を実質無料になる。月々報酬が支払われ、実質無料になる」というのが謳い文句。内容が良くて安ければいいじゃない！と患者さんは思うかもしれませんが、「無料にならなくても良いのできちんと治してください」とは結果として言えなかった。それを安さを求めた結果とは言えないかもしれませんが・・・過去に安さを売りにしたインプラント治療でも多くありましたが残念ながらその誘い文句に引っかかった結果と受け止めるしかありません。
医療に限ってこの法則は無いと思います。「医療で安く」をというのは当サイトが大昔から絶対にダメ！と言い続けてきたセリフです。もちろん銀座だから安心というのもありませんのでご注意を！まあ、銀座に進出するのは一昔前は自己満足・ステイタスの一環でしたからね。
訴訟に時間を費やすのもいいが、リカバリー治療に時間をかけて！
インプラント治療で失敗した方のケースでもそうですが、１つ１つの案件が片付いてからじゃないと次に進めないという方がいます。
また、１度そのようなことがあったからそのまま治療がストップしてしまう方もいらっしゃいます。
元々矯正治療をするのが目的だったはずなのに、治療ゴールまですんなりいかないという方？
囚われ（とらわれ）たままになっていませんか？
- もうこりごり
- もうさんざん
- どこの歯科に行けば良いのかもうわからない？
心が病んでしまい、歯科医院に相談ばかりに足を運ぶが決めかねて、また相談しての繰り返し・・・
かわいそうな自分。私は被害者なんです。私の話を聞いてください。
こうなってしまうと口腔内が良くなることはありません。
インプラント治療がなんらかのトラブルで途中でストップしてしまっている方にも多い現象です。
このゾーンに突入する前に何とか治療を行ってもらって前に進んでもらいたい！
こう思っています。
よく歯科医院に「今までの出来事」を長文化して歴史の年表みたいに書いてくる方がいらっしゃいます。
こうならないように注意してもらいたい！
どんなに長い文章を書いても歯科医師の先生は現状の口腔内を見た状況からしか分析出来ません。
患者さんの説明をそのまま鵜呑みにするわけにもいかない。
もちろん名医の先生は患者さんの主張と現状の矛盾は即座に見抜きます
口腔内は嘘をつきませんから。
「前の歯科医院で◯◯された〜」と被害者みたいに言う方で一番多いのが、「何の説明もなく歯を抜かれた」というのがありますが、どう考えても残せない歯を患者さんが残したいと言うのには歯科医師の先生は一番苦労します。
そうだった！本来は治すことが目的だった！と思った方！
病は気からとはよく言ったものです。
良いイメージからゴールを見直してみませんか？
噛み合わせが悪い。歯並びが変で噛むと痛い。など矯正治療でのトラブル被害がある方で東京都内のリカバリー治療に長けた歯科医院をお探しの方はご相談ください。
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