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保険診療の歯医者さんと自由診療の歯医者さんの違い

パノラマレントゲンインプラントの歯科の選び方

日本全国で6万5千件以上もあると言われる歯科医院。
歯医者さんにもタイプがいろいろあります。

ほとんどの歯科医院が個人開業ですので、その先生が「どのような診療をしたいのか?」という目的や意識も診療スタイルに出ていると思います。

その中でも、「保険診療を中心に診療を行うの歯医者さん」と「自費治療のみで診療を行う歯医者さん」と大きく2つに分かれます。

どちらが良いのか?というのはありませんが、それぞれの違いを解説したいと思います。

出来ることと出来ないこと。

どこまで治療できるのか?

などを簡単に解説したいと思います。

患者さんの目的や用途、どこまでの治療を考えているのかを最初に理解しておくのが良いでしょう。


保険診療が中心の歯医者さん

現行の保険制度ではだいたい30分に1人の予約を取る歯科医院さんが一番多いと思います。
15分に1人の予約を取る歯科医院も結構ありますね。
入口や看板に「各種保険取り扱い」「一般歯科」と書いてある場合は「保険診療」を行なっている歯科医院です。

新患の場合は最初に「レントゲン」など診断やヒアリングがあるので通常よりも時間がかかりますよね。
パノラマレントゲン
30分予約の歯医者さんだと正味の治療時間が15分〜20分くらいでしょう。
15分予約の歯医者さんでも正味の治療時間は15分〜20分くらいだと思います。
予約新患の場合は45分など、通常より余裕を見て時間をお取りするケースもあると思います。

患者さんによっては
「あそこの歯医者、いつも予約の時間に行っても待たされる」
というような場合があると思いますが、前の方の治療時間が押してしまった場合も含め、少しの時間待つ事を前提として予約を取っています。
あとは使用した器具を下げたり、滅菌した器具をセットしたり、歯科助手の方が大急ぎで準備しますがそれもだいたい3分はかかります。

保険診療が中心だと、その日に治療する内容に限りがあります。
保険診療の治療費の一部は国の負担になるので、最低限認められた治療しか行えません。

見た目を良くしたり歯を白くしたり(ホワイトニング)、インプラント治療など機能回復など生活の質を向上させる治療には保険診療が認められないからです。
接骨院でのリラクゼーションや慰安目的のマッサージで保険診療が認められないのと同じですね。

つまり、法律で定められた範囲内の治療を限られた時間内に問題のある箇所しか治療を行うことができません。

もちろん「保険診療」と「自費治療」を同日に行なったりすることもできません。(保険と自費の混合診療はできない)

ですが、自費治療(自由診療)の歯医者さんであれば、1時間や2時間など、治療の内容によって異なりますがゆったりたっぷり制限なく治療を受けることができますので歯に問題があったとしても通う回数が少なくなるので短期間で完治することが可能です。

ただし、患者さんへの治療説明が薄ければ、痛みが無くなったら治ったと勘違いして通院を途中でやめたり、1度きりで来なくなったりします。

中高年の方などは、「今まではこれで良かったのに」というところからなかなか脱却できないからインプラント治療を値段の安さで探したりするのでしょうね。


保険診療と自由診療のバランスが取れた歯医者さん

最近増えているのが自費治療と保険診療のバランス型の歯科医院です。
どうしても質の高い治療を追求すると、自由診療を導入するしかありません。

こう思っている歯科医師の先生が増えているのも事実。


過去の診療システム自体を否定するわけでは無いのですが、歯科保険制度の法律は古くから変わっていない部分もあり、どうしても診療内容に限りがあります。


例えば「被せ物」や「インレー(詰め物)」などの金属素材。

身体には良く無いとされていながらも使われているのは日本だけというものがあったりします。

患者さんからすれば保険診療は「安い!」

自費治療はそれに比べて「高い!」というイメージから
「あの歯医者、無理に自費を勧めてくる。金儲けなんじゃないか?」
と「処置的診療(対症治療)」しか受けていない患者さんからはこう思われてしまうケースも多かったですが、決してそうでありません。

今は患者さんも「何が良くて、何が悪い」という事にきちんと理解を示す人も増えてきて、保険診療と自費治療を上手に選択して治療を受けている患者さんも多いです。

このような診療バランスのとれた歯医者さんは、積極的に患者さんに治療と処置の違いを説明し、患者さんのデンタルIQが高くなりますので通院への再診率、継続率も高く、良い方向に循環していきます。
最終的には「予防歯科治療」などの定期的な口腔ケア患者が増える事になるので患者さんにとっても歯科医院にとっても両得となるのです。

これから先の歯科競争の淘汰や差別化は、インプラント治療やセラミック治療の広告などによる患者さんの1本釣りのような一時的増加よりも、「予防治療の患者保有数」で決まってきます。

口腔外科治療を得意としている歯科医院もありますので、複雑な治療にも対応している場合も多いです。
そのような歯科医院は幅広い治療ニーズに応えられるように院内の設備も充実していることが多いです。


完全「自由診療(自費治療)」の歯医者さん

1時間なら1時間、2時間なら2時間と、予約の時間の許す限りゆっくりとじっくり治療を受けれるのが自由診療の歯科医院の強みです。
2本同時に治療を受けたり、1箇所を集中して治療を集中して受けることもできるので、完治までの時間が短いのが特徴で、時間の無い方や質の高い治療を受けることができます。
社会保険や国民健康保険を使わないので治療自体に国のお金が使われることがありませんので治療の範囲に制限がありません。
院内の設備も充実していることが多く、先生の目指す理想の治療へのこだわりが凝縮した院内設備になっている場合が多いです。

特にインプラント治療やセラミック治療などは保険が利きませんから「完全自費治療」の歯科医院で治療を受けるのも保険診療の歯科医院で受けるのも同じことです。

保険診療を行なっている歯科医院であっても、インプラント治療などに関連するレントゲン撮影、抜歯などの治療はすべて自費扱いになり、保険は使えません。
結果、自由診療のみの歯科医院でインプラント治療を受けるのも同じことと思います。


日本の歯科治療はアメリカやヨーロッパに比べて遅れている?

アメリカ、ヨーロッパなどでは1日平均約5人~10人程度の人数しか診察をしません。
まあ、もちろん自費治療がメインですから当然と言えば当然なのですが・・・
それゆえ、1人の患者さんに十分な説明時間や高精度な治療を行うことが出来るのです。
(本来責任ある医療なのですから、こんな事はあたりまえなのですが・・・)
特に最近はネット上での競争も多いので来院人数を競い合い、沢山患者を診た事をアピールした歯科医師があたかも名医かのような表現も多いのでそのような錯覚すら覚えます。

それを都合よく解釈し、自分の目で確認もせず、ランキングサイトや口コミサイトを鵜呑みにする患者さんが多いのも典型的な日本人の特徴かもしれません。


大人数診察は数多くのエラーを発生させます。


そうなると患者さんも思考がおかしくなります。

「早く治療が終わる=名医(上手な先生)」みたいな。

アメリカやヨーロッパの患者の多くは「そうならない為の治療」に時間とお金を費やすのに対し、日本の患者は「そうなったから治療に来た」と主張をする方が多いと思います。

日本の場合、保険診療をするドクターは良い人!、保険外を薦めるのは悪いヒト!みたいな風習があります。
ただ単に説明が面倒、時間が無い、無責任の表れ(!?)と言ったら言い過ぎかもしれませんが、その様な先生に対して「説明が無かった」とか求めても無理な問題です。
だから「痛みが早く取れたから治った=いい先生」というのは短絡的な判断なのです。

じっくり丁寧に治療したら時間が掛かるのも通院回数が多いのも当たり前です。
悪ければもっと通院回数が増えるのは当然のことですし、それを治療費を安く上げて短い通院回数で終わらせようと言うのは注文が理不尽過ぎるのです。


皆さんにお伝えしたい事は「保険」or「自費」という選択では無く、治療として何を選ぶかと言う事!!

自分の症状を「ガン(癌)」に置き換えてみてください。

軽度な症状なのか、中期なのか、末期なのか・・・

それによってどれくらいの治療期間や費用が必要なのかは自分自身で分かるでしょう。

ある程度「リスク」を知って保険治療を受けるという時代に差し掛かっていると言っても過言ではありません。

そうやって適切な治療を選ばなくてはいけません。

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