抜歯は痛くないほうが良い!
きっとそう思っている方は多いでしょう。
私、昔親知らずを抜いてものすごく腫れて・・・それがトラウマになって歯医者さん嫌いになったんです。
こういった方も多いですよね。
街の歯医者さんだって器用不器用や経験もあったり、治療の専門的な分野、得意な分野もあるので抜歯をするのに「上手い」「下手」が当然あります。ですが、普通の患者さんが思う「上手い」と、歯科をよく知る編集長の私が思う「上手い」の考え方はちょっと違います。
親知らずの場合やインプラント治療の場合を例に挙げてその仕組みを簡単に説明しますね。
【親知らずの抜歯】どんな時に抜く必要があるの?下顎編
下顎の親知らずを抜くケースは一般的に
- 親知らずの歯の頭が出ていて虫歯になった
- 親知らずが手前の隣の歯を押して痛みが出る
- 変な方向に親知らずが生えている
こんなケースが親知らずの抜歯に多いと思います。
頭がちょっと出ている場合は先生も「簡単だよ!」というケースがありますが、埋まっている場合には歯肉を切開する必要があるので外科的侵襲によって腫れる可能性が出てきます。
歯を番号で表すと、正面の前歯2本が「1番」となるので「左1番」「右1番」といった具合に数えます。よって親知らずの歯は「8番」となることが多いです。
「水平埋伏歯」と名前が付いている通り前に向かって生えている事が多いので抜歯が大変なんです。
親知らずはどこで抜くのが良いの?
「親知らずは近所だったらどこで抜いたら良いの?」と私の仕事柄、友人からもよく相談を受けるのですが、ズバリこう答えています。
「抜歯をいっぱいやってる先生!」
つまり、インプラント治療をたくさんやっている先生です。
その理由を説明しましょう!
歯科にもいろいろあって
小児歯科、矯正歯科、セラミック治療に力を入れている審美歯科
などなど
いろんな歯医者さんがありますが・・・
小児歯科は子供の乳歯を抜いてるし・・・
矯正歯科は抜歯をする矯正治療のケースもあるでしょ??
そう!
口腔外科!
抜歯ならインプラントなど口腔外科治療が得意な歯科医院をお勧めします!
インプラント治療を行う歯科医院であれば、ほとんどの場合CTなどの設備も整っていますし抜歯はお手の物といった先生も多いでしょう。
インプラント治療では歯肉も切開しますし、「ナート」と呼ばれる術後の糸縫合も上手さでは数の経験に勝るものはないと考えているからです。
よく相談のお電話で「大学病院なら大丈夫ですよね?」と聞かれる方がいますが、大学病院だから腫れないとか上手いとか、「そういった安心できる確約的なものはありませんよ」と答えています。まあ、何かあった時は安心ですけど。
ただ、下顎の親知らずの抜歯には難しいケースが稀にあり注意しなければいけない時があります!
それはどんな時でしょうか?
レントゲンで親知らずと下顎神経の距離が近い時などの難抜歯は上手な先生でも大学病院に送るケースもあるのです。紹介状を書いて患者さんに大学病院まで足を運んでもらうと言った具合に個人医院で万が一があるとリスクが大きいからです。
抜歯の経験、口腔外科治療の腕も抜群。でも難しい難抜歯は大学病院へお願いしていますといった先生もいるということです。
うちでは抜歯は全て大学病院に紹介状を書いて患者さんに行ってもらってますという歯科医院もあります。
難しい抜歯は口腔外科の先生に来てもらって抜歯を行ってますという歯科医院もあります。
紹介状も書かないで、うちでは抜歯はしてませんとただ断っている歯科医院もあります。
【結論】インプラントの先生は抜歯も上手
まあ患者さんによっては苦労する抜歯のケースもあるでしょうが、経験技術で言ったら間違いなくインプラント治療を行う先生が抜歯が上手でしょう。
腫れるのが苦手
痛いのが苦手
といった方は名医の先生に相談してみるのをお勧めします。
全く出血しないとか、全く腫れないといった奇跡のような事は無いと思いますが、出血が少ないとか術後に腫れない可能性が高いのはインプラント治療など口腔外科治療に長けている先生と言えるからです。
やはり上手な先生であれば手術時間も短く縫うのも上手いですしね。
術後は消毒や抜糸が必要ですからね.
ちゃんと足を運んでくださいね。
インプラント治療が必要な抜歯はインプラント治療を行う先生で!
インプラント治療を考えた抜歯をする事!
よって、必ずインプラント治療を行う歯科医院で抜歯をする事をお勧めします。
インプラント体を埋入するにあたって最適な時期というものがあります。
抜歯即時埋入 immediate placement、
抜歯後早期埋入 delayed placement、
抜歯後待時埋入 late placement
上記は 新宿御苑にある 岸本歯科医院の岸本先生 の記事です。こちらをお読みいただければお分かりになると思います。
インプラント治療が必要になる抜歯のケース
- 歯の根っこが割れてしまった
- 折れた歯をそのままにしていて根っこがある
こんな場合、抜歯してインプラント治療になるケースがあります。
そういう時はインプラント治療を想定した抜歯をしなければいけないと言われています。
何も考えず抜歯をしてゴッソリ骨を取られたりダメージがあるとインプラント治療をするにあたって増骨(人工骨などによる骨造成)しなけらばならなくなったりするからです。
もちろん患者さんによっては既に抜歯した状態でインプラント治療に来られる患者さんもいますでしょうから名医の先生であれば十分に対応可能です。
次の治療の事も考えた抜歯。
もし抜歯後にインプラント治療を考えている場合にはインプラント治療を行う歯科医院での抜歯をお勧めします。