皆さんは、歯医者さんをどうやって選んでますか?
このコロナ禍の中、一時は歯科にも通えずに困ってた方もいるのではないでしょうか?
もしかしたら、ちょうど歯医者さんを選びなおすいいタイミングかもしれませんよ!
治療方針がちゃんとしている歯科医院は、ほとんど自然に患者さんが戻っている反面、保険診療ゴリゴリの歯科医院は密を避けるために予約の間隔が開くため患者さんは戻っていませんでしょう。
でもこれからは、全ての歯医者さんが生き残るのは正直言って不可能です。
いち早くコロナなどに対応し、患者さんの配慮、技術が優れ、変われる歯科のみ生き残ることができると考えます。また患者さんは、本当に正しいのは何か?というのを理解判断できる方のみ良い治療を受けれると思います。
いくら腕が良くても、「このコロナ禍で素手で口に手を突っ込まれた」とか「マスクもしない」とかは論外でしょう。
特にインプラント治療での歯科選びは慎重に選ばなければいけないので、もう一度おさらいですが「良い歯科選びの定義」について考えてみましょう!
良い歯科医院、良い先生とは?
一言で「いい先生」と言っても、本当に見なければいけない所を分かっていますでしょうか?
おそらく、皆さんの歯医者さんの選び方は
- 少ない通院回数で済むから
- 昔から通っているから
- 土日も診療しているから
- 痛くないから(痛くしない)
- 家から近いから
- 設備が綺麗で新しいから
こんな理由で通っている方が多いのではないでしょうか?
まあ、一般的な治療であれば、何ら問題も無く上手く行く可能性もありますね。
でも、良く考えてみてください。
歯の治療は自分では見えませんよね!(特に治療中など)
あと、何をしているのか?というのは分かりません。
根管治療(神経を取る治療)などは患者さんからは全く見えませんし、患者さんはどんな治療かは分かりません。
中がどんな状態とか、どんな感じになったから蓋をしたのか?とかは絶対に患者さんからは分からないということを考えると、何が大事かというのは下記を読めばわかりますよ〜
どこまでキッチリやるか?の基準は先生によって異なる
できたばっかりの歯医者さんは比較的設備も新しく、綺麗ですよね。
だから安心できる!という患者さんもいらっしゃるでしょうが、治療とは別物です。
「設備が治療する訳ではない」という事をしっかり覚えておきましょう。
まあ、ある一定レベル以上の高水準治療を安定して行うには、もちろん設備も重要ですが。
保険診療ゴリゴリの歯医者さんは15分ごとの予約
ほとんどの方は保険診療中心の治療をいままで受けてきたでしょう。
15分ごとの予約の歯医者さん、30分ごとの予約の歯医者さんでは待ち時間も大きく異なります。
15分ごとの予約の歯医者さんは確実に待たされますよね。それでいて治療時間が15分掛かったとすれば、次の方は確実に待つ訳ですから、待たす事前提で予約を取っているからです。
まあ、withコロナの状況下では予約重複などは少なくなるでしょうが、そんなこと関係なく待合室パンパン状態で予約ガンガン入れるところは自然に患者さんが避けるでしょう〜
30分ごとの予約の歯医者さんは、待ったとしても少しの場合が多いですが、正味の治療時間は15分程度でしょう。
何度も何度も通わなければいけなくなる理由の1つはその為です。
保険診療は1回の治療時間が限られているからです。
他の理由は、保険診療は処置であり、完治目的とした治療ではないという事。
そこに患者さんが、「もっと時間をかけて診てもらいたい!」と長い治療時間を求めても保険診療では難しいのです。
ちなみに、歯科では保険診療と自由診療を同日に行う事ができないのです。保険診療治療中に「ちょっとココも〜」と患者さんが言っても自由診療の治療箇所であれば診れません。混合診療ができないように定められているので診てあげたくても出来ないのです。
ちゃんと治すのであれば「自費治療」という事になるのです。
今通っている歯医者さんは「拡大鏡」を使ってますか?
このページの最大のポイントですが、皆さんは「拡大鏡」というのをご存知ですか?
サージカルルーペとも呼ばれていますが、ここでは拡大鏡で良いかな!!??
「私、失敗しないので」のセリフで有名なドラマは皆さんもご存知ですよね。
このドラマでの手術シーンでは「サージテル」というメーカーの拡大鏡を使ってます。
この、拡大鏡を使うと使わないでは、治療の精度が大きく異なります!
歯科医師は目を酷使するお仕事です。
1日何十人も診察すると、視力も当然低下します。
歯科医師の年齢も関係してきます。
まだ先生の年齢が若ければ良いですが、人間ですから歳を取ると視力も当たり前に低下します。
しかも、細くて同じところを見続ける訳ですから眼のピントも合わなくなるでしょう。
海外の歯科治療では「拡大鏡」を使うのは当たり前です。
一度拡大鏡を使うとどうなるでしょう?普段から使っている歯科医師の先生はこう言います。
「今まで見えないものをそのままにしていたのが怖い!」と過去の治療を遡って治療精度を心配するでしょう。それくらいハッキリ見えるのです。
上記に書いた「根管治療」だったらどうなることでしょう?
プラモデルなどでもバリ(接合部)を拡大鏡を使って取り除くと、驚くほどの精度で仕上がります!
見える状態(拡大鏡使用)で治療した歯と、見えない状態(拡大鏡なし)で治療した歯はどうなることでしょう?ちょっと怖いですよね。いつ痛くなるのか考えるだけでゾッとします。
よって、高水準で治療意識の高い歯科医師は「拡大鏡」を絶対に使います!
通常診療ではスポーツ選手が使うようなサングラスタイプの拡大鏡など、治療の用途によって使う倍率が異なり使い分けています。
下記の写真はイチロー選手などが使用しているサングラスブランド「オークリー(Oakley®)」がベースのサージテル社の拡大鏡です。
特にインプラント治療時にはLED付きの拡大鏡を使用し、倍率も高く、細かいところまで、よりしっかり見るようにしています。
これからは、このような基準で歯科選びをしなければならないと思いますよ。
効かない薬を出し続ける歯科医院
この判断はとても難しいのですが、歯科は薬に精通している先生は少ないのが現状です。
インプラント治療後には抗生物質や痛み止めが抗炎症や感染予防のために処方されます。
例えば、術後1ヶ月以上も腫れや痛みが治まらない状況下で「ずっと同じ薬が出続けているんですけど全然おさまりません」といった相談を過去に受けた事があります。
ここで名医の先生の出番なんです
原因として、それだけの長い期間おさまらないのは技術的な問題か?それとも同じ効かない抗生物質を出し続けられている可能性が考えられる!
薬にも様々な種類があり、抗生物質は人によって効かない場合は種類を変えなければいけないのです。
雑学として、抗生物質(抗菌薬)には
キノロン系(クラビット、バクシダール、シプロキサンなど他)
ペニシリン系(ビクシリン、サワシリン、ユナシンなど他)
セフェム系(フロモックス、メイアクト、セフゾンなど他)
などの種類があります。
鎮痛薬には
ロキソニン、ボルタレン、ポンタール、ブルフェン、ソランタールなどがありますね。
ボルタレン:フェニル酢酸系
ロキソニン:プロピオン酸系
ボルタレンもロキソニンもステロイド剤ではないため、「非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs:えぬせいど)」と呼ばれ、NSAIDsは天井効果があり、増量しても鎮痛効果は増しません。
技術向上だけに邁進する先生も多いですが、薬の事もちゃんと精通している先生を選ぶ事も「良い歯医者さん選び」の条件だと思います。
おまけ:あなたは患者さんで分からないんだから黙って私の言うことを聞いておけ!
見出しの通り、「説明したって分からないんだから、黙って言うことに従っておけば良い!」と患者さんに言うような歯医者さんには私は絶対に行きません!
言われた時点で、「あ〜、選ぶ歯科間違ったな!」と思うべきです。
心のどこかで患者を蔑んでいる(さげすんでいる)のですから自然とそのような表現になってしまいます。
人を変えるにはものすごくエネルギーを使います。
患者さんを変えるにもエネルギーを使います。
理解のある患者さんもいれば、なかなか理解しない患者さんもいます。
でも、その方その方に合わせて話をし、その方に合わせた治療を行い、その治療水準そのものが高いのであれば、患者さんもそのステージに導いてあげるような先生は、きっと探せばいます!
ただ単に治療をする先生は、この世の中いっぱいいるわけで、きちんと拡大鏡などを使って精密治療を行い、薬にも精通し、ホスピタリティー溢れる親身になってくれる先生は居ますから!
見た目だけ「歯科医院」と書いてあれば、どこも同じように見えるなら、その患者さんは「見る目がない」でしょう。もちろんそこに「安さ」を求めても同じです。
きっと良い治療を受けれないと思います。
このコロナ禍の状況下、もう一度歯科医院選びを見直してみてください。