どの歯科医院でインプラント治療を行うか迷っている方は歯科医院を選ぶ際に歯科のどんなところを基準に考えますでしょうか?
患者さんのほとんどの方は
- 名医の先生
- 有名なインプラントメーカー製品を使用している
- 値段が安い所
これらのことだけを真っ先に考えて、自分の口腔内がどんな状況であるか?と言う事をあまり考えていないのが現状です。
インプラント治療を希望している方の中でも患者さんによっても口腔内の状況が大きく異なります。
- 欠損が1本程度で比較的早期に簡単にインプラント治療が行える状況の方
- 欠損期間(歯がないまま放置していた期間)が長く、GBRなど骨造成が必要な方
- 多数の欠損があり歯周病が酷く、すぐにはインプラント治療が行えないケースの方
- 軽度の歯周病で数ヶ月きちんと歯周病治療を行えばインプラント治療に移行できるケースの方
- 歯科医師の言いつけを守らない方(食生活が改善できない、日々の口腔ケアの改善が見られない、禁煙することができない・・・など)
それらの様々なケースを考えるとインプラント治療が必要になる方のほとんどは、まずインプラントが可能な状態に口腔内の環境を整える必要がありますので、考えるのはインプラント治療のことだけではありませんよ!
実際には事故などで歯を失った方以外、健康な歯を失った原因のほとんどが歯周病感染によるものだと思います。
もちろん虫歯を長期間放置していたとか、歯の根っこが割れたとか、そういった理由もあるかと思いますが、それによって抜歯が必要にり、その先の選択肢が「ブリッジ」か「義歯」か「インプラント治療」と言う流れになったと思います。
根管治療(歯の神経を取る)などでも同じことが言えます。
根管治療(神経を取る:抜髄)は一般的に保険診療ですから、完治を目的とした治療ではなく、あくまでも延命治療といった感じです。
特に「差し歯」など、自分の歯の根っこを利用して土台(ファイバーコアやメタルコア)を建てている場合などは、そう何度も再治療できません。
その歯(土台)がダメになるまで限界まで引っ張って、それでダメになったらインプラントかブリッジかの選択を迫られるのです。
歯科治療を行う先生が「本当の理想の治療」を追求すると「自由診療(自費治療)」と口を揃えて言うと思います。
レーザー治療は
- 麻酔が少量で済む
- 必要以上に削らなくて済む(最小限の技術介入)
- 保険診療より高くなる(自費治療)
- 腫れや痛み、出血が少ない(低侵襲治療)
このようなメリットがあります。
歯科医師の先生が理想の治療を追求し、様々な治療機器の導入や、効率的かつ効果的な治療を求めた結果、患者さんに対して良い治療が提供できる訳です。
だからといって保険診療が決してダメと言ってるわけではありません。
保険診療を受けた歯であっても、口腔内の管理で処置した歯の持ちが異なりますので日々の歯磨きで歯間ブラシなどを使ったり、歯科医院で定期検診を受けて、「長持ちすればラッキー」といった具合で患者さん自身が利点と欠点を知っておけば「この歯がダメになったら」と言う事を考えておける訳です。
まあ、他には食いしばりや歯ぎしりなど噛み合わせなどの要因もありますけどね。噛み合わせが強く、歯が根っこから折れてしまってインプラントが必要になったという人もいるでしょう。
そういった場合なども含め、必ずインプラント治療の前に下治療が必要になってくるわけです。
レーザー治療を用いて治療を行なっているところであれば、痛みが苦手な方でも多少は軽減できると思います。
何でレーザー治療が良いの?
すぐにインプラント治療が行えない方の口腔内は歯肉などが歯周病に感染しています。
まあ、すぐにフィクスチャー(インプラント体)が埋入できるような清潔な口腔内じゃないと言うことです。
清潔な口腔内じゃないと言うことは、たとえチタンで出来ているインプラント体(フィクスチャー)を歯肉内の骨に埋入したとしても長持ちしないどころか、骨とくっ着いたとしてもしばらくして骨から剥がれ落ちてしまう可能性があるのです。これではせっかくの費用と時間が無駄になってしまいます。
だからインプラントの治療前にしっかりとインプラントが生着しやすい口腔内の清潔環境を作ってあげなければいけない訳です。
要は、口腔管理というのは徹底した「殺菌」「消毒」が必要なんです。
歯科のレーザー治療はこの歯周病治療にはとても有効で、痛みも少なく治療が行える上、出血も通常の治療よりも抑えることが出来るので、患者さんにとってメリットが大きいのです。
痛いのが怖くて今まで歯医者さんに行く事を躊躇していた方も、歯が無くなってしまっては「見た目」「におい」「人前で口が開けられない」など不便なことばかりでしょう。
そういった方がインプラント治療を検討しているのであれば、レーザー治療でフィクスチャーが埋入できる口腔内環境にしてからインプラント治療を行う事を考えるのも選択肢の1つだと思います。
治療時の痛みが少なく、治療後も通常の治療よりも歯科レーザーを用いた治療の方が腫れにくい、出血も圧倒的に少ない
これは患者さんにとっても嬉しいと思います。
用途によって使うレーザーが違う!
歯科用レーザーはとても高価な装置です。
その歯科用レーザー治療を何台も所有していて治療に用いている歯科医院はそう多くありません。あまりにも高くて簡単に手が出せないのも理由に挙げられます。
過去には歯科用レーザーを導入していても治療にあまり使っていないという歯科医院もありましたが、最近では歯科衛生士さんが定期クリーニングに用いて有効活用しているという歯科医院も増えてきたり、虫歯の治療にレーザーを用いたり、2019年現在は歯科用レーザーの種類や性能も以前に比べて大幅アップしたと思います。
主な歯科用レーザーの種類としては
- エルビウムヤグレーザー(Er:YAG)
- ネオジウムヤグレーザー(Nd:YAG)
- 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)
- 半導体レーザー
他にもありますが、用途によって使い分けられているのはレーザーの波長や出力などの「特性」が異なるからです。
ざっと分かりやすく説明すると、口腔内には歯や骨などの硬い部分もあれば、歯肉などの柔らかい部分があります。
一般的には軟組織、硬組織とかの呼び方になるのですが、歯肉の切開にはこのレーザーを!虫歯の治療にはこのレーザーを!表層にはこのレーザーを!深層部にはこのレーザーを!など、その部分によって使うレーザーの種類が異なる訳です。
虫歯治療では直接虫歯に作用するのでタービンでガリガリ削る必要もありません。つまり最小限の技術介入で済み、虫歯の原因菌に直接作用するわけです。
東京都内で複数の歯科用レーザー装置を導入し、治療の用途別に有効活用してる歯科医院があります。
編集長の私も今まで数多くの歯科医院を見てきましたが、用途別複数の歯科用レーザーを導入し、さまざまな歯科治療に有効活用している歯科はそんなに数あまり無いと思います。
東武線スカイツリーライン(東部伊勢崎線)の東向島駅の改札からすぐそばの【酒井歯科医院】です。
東向島の酒井歯科医院が導入している歯科用レーザーは
- ダイオードレーザー2機
- オペレーザー
- ネオジグヤグレーザー
- スーパーライザー
- ウォーターレーザー
と、治療用途によって使い分けています。
浅草や西新井、錦糸町、亀戸などでインプラント治療をお探しの方も、まずレーザー治療で虫歯や歯肉炎、歯周病(歯槽膿漏)など先に口腔内を整えて、インプラントが十分可能な状態にしてから治療に取り組まれる事を優先してください。
インプラント周囲炎にもレーザー治療は有効です。
これから治療をお考えの方も、既に腫れや痛みがある方では多少痛いのはしょうがないにせよ、通常よりも痛みが抑えられたり腫れる可能性が少しでも低くなるのであれば、レーザー治療は安心材料の1つになるでしょう。
虫歯治療にも根管治療にもレーザー治療が有効
天然歯は一度削ってしまうと元通りにはならない事は皆さんもご存知の通りかと思います。
現在の保険制度では「虫歯は削って詰め物をする」というのが「治療」と言われてきました。
おそらく皆さんもその認識でしょう。
保険診療中心の歯医者さんには怒られるかもしれませんが、一般的に行われてきた虫歯の治療は「治療」じゃなくて「処置」なんです。
しかもそのほとんどが、患者さんが痛みなどの症状を訴えている状態で歯科に来ているので「対症療法」といわれるものに分類されます。
別の言い方では『姑息的治療』とも言われています。
削って詰めた箇所は必ずといって良いほどまた虫歯になるから「根本的に解決したわけでは無い=虫歯が治ったわけでは無い」と言う事なんです。
いわば虫歯も「菌」なので、このレーザーを照射することで直接虫歯の箇所に対して殺菌、消毒に対して有効と言うわけなんです。
東京都内では自由診療(自費治療)で1歯35,000円位で歯科用レーザーによる虫歯治療を行なっているところが徐々に増えてきました。(2019年現在)
歯を削るのに抵抗があると言う患者さんはそういった歯科を探されるのも良いかと思います。ただ、せっかくレーザー治療のような痛みが少なく腫れにくいという良い治療を受けられるのであれば、その効果を最大限に発揮するために患者さんも日々のケアや健康的な食生活に切り替えるべきだと思います。
日々の食生活改善や口腔内のお手入れの徹底は、患者さん自身が良い治療を受けたいのであれば必須ですよ。
歯周病(インプラント周囲炎)へのレーザー治療の有効性
歯科用レーザー(エルビウム・ヤグ(Er:YAG)レーザー)を用いた歯周炎の治療には主に、「歯石の除去」「歯周ポケットの治療」「歯周外科治療」「インプラント周囲炎」などに用いられます。
患者さんの一部には、「なんとか安いところで」とか「保険を使って治療できるのでは?」とか安易(下衆?都合の良い?)的な考えを持ち、「レーザー治療 保険適用」とか「歯科 レーザー治療 格安」とか調べる方もごく稀にいますが、そんなに都合が良いことが世の中そうそう転がっている訳ありません。
まあ、大学病院などに行っても基本的に「自費治療」になるだけでなく、「インプラント箇所への治療はすべて自費扱い」なので、変な考えをしないことです。
きちんと治せる事と早めに治すことが自分にとっての最大メリットと考えてください。
インプラント周囲炎におけるレーザー治療では、せっかくインプラント体(フィクスチャー)を痛い思いとお金と時間をかけて埋入したのにも関わらず、歯周病感染によってフィクスチャーが骨から外れてしまうのを手前で防げるかもしれないので有効と言えると思います。
放っておけばフィクスチャーは骨から外れるので動揺し、いずれ抜け落ちてしまうでしょう。
このような歯科用レーザーがあると患部組織が復活する確率がアップするのです。
インプラントが「もうひと粘り」するのです。
患部が健康な状態になるだけでなく、口腔内全体(要は他の歯も守れる)を清潔になることにも繋がっていきます。
上記にも書きましたが「滅菌」「殺菌」「消毒」がレーザー治療には効果が高いのです。
歯周病の原因菌は?ジンジバリス菌って何??
みなさんは「ジンジバリス菌」と言うのを知っていますか?
虫歯菌は「ミュータンス菌」で知っている方も多いでしょう。
ジンジバリス菌の正式名称は「ポルフィロモナス・ ジンジバリス菌」といって毒性の強い菌で歯周病菌の1つと言われてます。
歯周病は人から人にキスなどで伝染しますので、とても拡散性の高い怖〜い伝染病と言えます。
まあ、最近ではこの菌が「歯肉から毛細血管に侵襲して全身疾患に関係する」という研究結果もあります。
歯肉炎も歯槽膿漏もいわば「炎症」を起こしている状態です。
歯周ポケットに入って頑固にこびりついた歯石などはこまめに取り除かなければ歯茎はシャキッとしません!
日本では30代以上の80%は歯周病と言われていますが、菌を保有しているだけで、要は感染しなければ良い訳なのです。
感染するから炎症を起こし、骨を溶かし、歯をグラグラさせる訳です。
このメカニズムだけ簡単に理解するだけで歯医者さんへのかかり方や普段の口腔内のお手入れが変わるのです!
この炎症を引き起こす原因菌をレーザー治療でやっつけるのです。
歯周病治療は徹底した「除菌」「滅菌」「殺菌」しか治す方法はありません。